第３９話 １０の住所 ページ40
.
骸「それにしても、君がいながら何故連れ去られたのですか……？」
雲雀に殴られた場所が痛むのか、後頭部を押さえながら骸は窓から部屋の中へと入ってきた。
フィ、と雲雀は骸と視線を逸らす。
それは明らかに雲雀らしくない……おかしな態度だった。
その様子を分かった上で、さらに骸が言う。
骸「情けないですね。
君が守っていればAは……」
ツナ「ちょ、骸！！」
ツナが言い過ぎだ、と判断したのか骸の言葉を遮った。
しかし骸も意味もなく雲雀を責めたわけではない。
珍しく……いや、初めて弱気になった雲雀。
それを見かねた骸が、骸なりの言葉をかけたのだ。
雲雀「……わかってるよ。
だから……だからこそ、次に会ったら絶対に殺す」
その目を見て、骸はクスッと笑った。
骸「では作戦会議と行きましょうか」
するとリボーンがドアを開け、部屋に入って来た。
リボーン「今、ディーノに飛行機を手配してもらうよう頼んだ」
ツナ「それって何時くらいになるの？」
リボーン「まぁ、今日中には間に合わせるようにするらしい」
了平「と言ってももう夕方だぞ」
獄寺「急いでも日付の変わる頃とかになんだろ」
頭を抱える一同。
しかし、こればかりはどうしようもない。
風「雲雀恭弥。
Aの母親から、何か情報は得られたんですか？」
風が聞くと雲雀は無言で携帯を取り出す。
そして丁度良く、メールが一件届いた。
差出人は“沙百合”。
雲雀「Aの婚約者の相手の本名は、范 明貴。
漢字も一致するから、同性同名じゃない限り本人だね」
その場の者達は雲雀に送られてきたメールに目を通す。
了平「何だ？コレは。
……住所？」
雲雀「范家の住所」
獄寺「ってメッチャあるじゃねーか！」
画面を下へ下へと移動させていく。
その画面にある住所は全部で１０。
しかも、全て番地なども違う。
雲雀「范家はいくつも屋敷を持っているんだって。
まぁ、この中のどれかは必ず本拠地だろうってさ」
山本「どれかってことは１つずつ回んねーと分かんねぇってことか」
雲雀「それと、范 明貴が１５歳であるのは確実らしいよ」
骸「学校に送った書類にワザと１つ下の学年を書いたのでしょうか」
リボーン「そこのとこは謎だが……」
リボーンはツナに視線を移した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「リボーン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソード - ソードですが、私の事覚えていますか？あの･･･今さらなんですが、。あの小説また一緒に書いてほしいんです･･･お願いします。読者様も待ってると思うので。 (2017年4月9日 1時) (
レス) id: f4de2e5dd2 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - そろそろうざくなってきた (2015年12月20日 17時) (レス) id: 67d98e9ffd (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - レナさん» 確かに。飽きたゾ★ (2015年4月17日 23時) (レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - このやり取り、そろそろ飽きたゾ★ (2015年4月9日 23時) (レス) id: 4fb655bc62 (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - レナさん» そっちも真顔は止めてよぉ。微笑 (2015年4月9日 23時) (レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Ren | 作成日時：2015年2月22日 23時
