第１４話 問いの懸け ページ15
明貴「よろしく。えっと……」
いつの間にか明貴が隣に立っていた。
それに気付くと、Aも自分の名を名乗る。
A「白神Aだ。
ちなみに性別は女だから、よろしく」
明貴は驚いたような表情を見せた。
きっと驚いたのはAの性別だろう。
Aは静かに、范 明貴を睨んだ。
.
A「あそこがトイレ。
で、そこが理科室とあっちの方に見えんのが調理室」
休み時間。
Aは明貴といた。
学校案内中だ。
明貴「わざわざありがとう」
明貴がそう言うので、Aは首を横に振って笑顔を見せた。
A「別にいいって。
俺もアンタに用があったからさ」
リズム良く、ステップを踏み明貴を見る。
明貴「用？俺に？」
A「っていうか、聞きたいこと？」
明貴は不思議そうに首を傾げたが、すぐに優しく微笑んだ。
そして、“何でも聞いてくれ”と呟く。
Aは少しだけ口角を上げ、言われるがまま、問う。
A「明貴だっけ？君、お兄さんとかいる？」
明貴「いや？一人っ子だけど」
それを聞いて、Aは目を丸くした。
そして、確証を得るため、懸けに出る。
A「じゃあ、俺のことは……今初めて知った？」
Aはギラリと光る目で聞いた。
口は笑っている。
しかし、視線は鋭い。
そんな表情に気付きもしない明貴は、その場で大きな笑い声をあげた。
明貴「ハハッ、そりゃあ、そうさ。
あ、それとも白神さんは有名人だったり？」
裏のなさそうな笑顔にAはふぅ、と心の中で一息つく。
そしてすぐに笑顔を見せた。
A「この学校じゃ、ちょっと有名だよ。
イケメンな女子生徒として、だけどな？」
ニヤリと男らしく微笑んだ。
明貴は苦笑いを見せる。
そしてAは、くるりとその場で一回転し、方向転換。
A「じゃあ、教室に戻ろうか」
明貴「ああ」
このタイミングでの中国人。
そして“范”という名前。
婚約者か？とも思った。
けど、年齢が違う。
兄もいないらしいし……。
マフィアの関係者……って感じも全然しない。
それにハーフだって言うし……。
婚約者がハーフだという話は聞いていない。
食い違う部分もあり、少し思い違いかと思った。
あとは、帰宅後に風に詳しく聞こう。
この時、Aはそう思ってそれ以上聞くことはなかった。
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ソード - ソードですが、私の事覚えていますか？あの･･･今さらなんですが、。あの小説また一緒に書いてほしいんです･･･お願いします。読者様も待ってると思うので。 (2017年4月9日 1時) (
レス) id: f4de2e5dd2 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - そろそろうざくなってきた (2015年12月20日 17時) (レス) id: 67d98e9ffd (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - レナさん» 確かに。飽きたゾ★ (2015年4月17日 23時) (レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - このやり取り、そろそろ飽きたゾ★ (2015年4月9日 23時) (レス) id: 4fb655bc62 (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - レナさん» そっちも真顔は止めてよぉ。微笑 (2015年4月9日 23時) (レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ren | 作成日時：2015年2月22日 23時
