『私もです』 ページ35
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『おはようございます。
高杉先輩。』
「あァ」
校舎内を探してやっと屋上で高杉先輩を見つけた。
先輩が寝っ転がっていたベッドに座る。
『週末、祖母の家に行ってきたんですよ。
そこで聞いたんです。
生徒会のジンクス…』
「聞いちまったかァ。
なんなら話は早ェ…」
『私。生徒会やめます。』
高杉先輩の言葉を遮り私は告げた。
「は?」
高杉先輩は上半身を起き上がらせて、目を丸くする。
『知ってますよ。
高杉先輩って、好きな人いるんですよね?
ジンクスと私の所為で恋愛ができないってのも聞きました。
だから……んっ』
「喋んな」
高杉先輩にキスされた。
生まれて初めて男の人にされたキス。
『せせせせせせ先輩!?!?』
私は驚きと恥ずかしさでいっぱいいっぱいだった。
「うるせェ…好きなんだよ。」
『え?』
「俺の好きな奴はAだよ。
それと、テメェが気にしてる “ジンクス” っつーのも関係ねェ。
むしろ、利用したくれェだ。
あの日。昼休み。初めて会った日。
一目惚れしたから生徒会に推薦した。
無理矢理にでも側にいさせたくて。」
『高杉先輩…可愛いすぎです……』
「うるせェ」
と高杉先輩は私の頭を掴み布団に押し付ける。
『…だ、だって……』
「それより、返事だ。返事。」
『じゃあ、もう一回告白してください。』
「断る」
『私も断りますよ。』
「チッ……好き。」
『私もです。んんっ!?』
またキスされた。
目を見開く私に対して高杉先輩は慣れた用にニヤリと笑っていた。
そんなアナタに私は恋をしました。
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83猫(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます!!私…小説ながつづきしないんです… (2017年5月3日 18時) (レス) id: bf1fcb93f0 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 面白かったです。新作楽しみにしてます。 (2017年5月3日 17時) (レス) id: 083236b573 (このIDを非表示/違反報告)
83猫(プロフ) - 翠さん» ありがとうございます!!次回作もよろしくお願いします! (2017年4月9日 12時) (レス) id: bf1fcb93f0 (このIDを非表示/違反報告)
翠 - 完結おめでとうございます!! (2017年4月9日 11時) (レス) id: bd676566a2 (このIDを非表示/違反報告)
83猫(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます!!学校が無ければ永遠に小説書けるのに…… (2017年4月9日 9時) (レス) id: 49513c3fb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:83猫 | 作成日時:2017年3月23日 14時