隠れS ページ3
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「はァ?開かねェだァ?」
と土方さんは扉に手を掛ける。
「開かねェ…
オ、オイ。A。そっち引っ張ってくれ。
俺はコッチを……」
『はい』
「「せーの!!」」
と一緒に引っ張るものの手応えは無し。
その時、土方先輩の携帯が鳴った。
「こんな時に限って総悟かよ…」
『沖田先輩ですか!?沖田先輩でもいいから助け呼んでもらってください!!!』
「もしもし…」
と渋々電話に出る土方先輩。
「総悟か。頼みがある。」
「はァ!?お前かよ!!」
「え?ちょっ…電波が………切れた……」
先輩の携帯を覗き込むと……圏外。
私もポケットから携帯を取り出す。
やっぱり、圏外。
『で!沖田先輩は何て言ってたんですか!?』
「あぁ、まず鍵閉めたのは総悟だ。」
『は?』
「1時間後に開けに来るんだと。」
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『あ”〜…寒い』
いくらこの季節といえ、体育館倉庫は寒い。
「ホラ。これ、着とけ。」
と土方先輩は学ランを差し出す。
『土方先輩は、寒く無いですか?』
「あァ、気にすんな。」
『ありがとうございます….』
と受け取りに行く時…
『おわっ!?』
と勢いよく、土方先輩にダーイブ。
じゃねぇよ。
『す、すみません!!』
先輩を押し倒してしまった。
「…こんな所で煽るようなことすんじゃねェよ。」
と体制逆転、土方先輩に押し倒される。
『ちょっ!?先輩!?』
鼻と鼻がくっつきそうな距離になった時…
「フッ…何、顔赤くしてんだよ。」
と鼻で笑う。
ど、ドSだ…
「オーイ…土方ァ…開けに来てやったぜィ」
沖田先輩の声が聞こえた。
「総悟、テメェ!何で俺等のこと閉じ込めたんだよ!!」
「そりゃ、土方先輩にくたばって欲しいからでさァ……って、Aも一緒だったんですかィ!?」
「すいやせんでした」と私には謝る。
「俺には!!」と怒る土方先輩。
仲良いね。
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83猫(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます!!私…小説ながつづきしないんです… (2017年5月3日 18時) (レス) id: bf1fcb93f0 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 面白かったです。新作楽しみにしてます。 (2017年5月3日 17時) (レス) id: 083236b573 (このIDを非表示/違反報告)
83猫(プロフ) - 翠さん» ありがとうございます!!次回作もよろしくお願いします! (2017年4月9日 12時) (レス) id: bf1fcb93f0 (このIDを非表示/違反報告)
翠 - 完結おめでとうございます!! (2017年4月9日 11時) (レス) id: bd676566a2 (このIDを非表示/違反報告)
83猫(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます!!学校が無ければ永遠に小説書けるのに…… (2017年4月9日 9時) (レス) id: 49513c3fb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:83猫 | 作成日時:2017年3月23日 14時