【銀魂】『悪役だからって勘違いしないでくださる？』【落ち未定】

39話「悪役令嬢の素顔」 ページ39

・




ま。胸ぐらを掴まれても、私と彼の身長は1cmの差もないわけで。

「自分よりモテる奴がいりゃ、蹴り落として！！

人として最悪だろ！！！」


全然怖くない訳である。


『は？

人として最悪？

なんでテメェなんかに言われなきゃなんないの？

目の前のことしか見れない低脳が、なに偉そうに説教してんの？

あのバカ女の金魚の糞見てェに、いっつもくっついて。

んま、君達も可哀想だよ。悲劇のヒロインに振り回されてさWwww


そのヒロインに1番振り回されてるのは【悪役】の私だけど(笑)

あなたには分からないでしょうね？

見た目と設定だけで誰にも愛してもらえない私の気持ちが。』

私は仮面を脱ぎ捨てた。

沖田は目を見開き、時折瞬きを繰り返す。


「はっ？…おまっ…」

『ほら。

今の私にも驚いている。

人の表面しか見ていないからよ。』


私は『バーカ』と言い残しと扉に手を掛けた。


『そーだ。
沖田さん。いいことを教えましょう。
雨宮グループは今に潰れることでしょう。

その時にお姫様をなんて慰めるか考えてみてはいかがですか？』

私はクスリと笑い、次こそ扉を開けた。



ん？


待てよ。


私、本性さらけ出しちゃったパティーンだ。


え？学校行きたくない。

40話「悪役令嬢は愛されない」→←38話「悪役令嬢はピンチ」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す