34話「悪役令嬢は万年成長期」 ページ34
・
『よいしょっと!これで最後かしら?』
テントを畳み終わり「んーっ!」と伸びをした。
既に日は沈みかけている。
体育祭が無事終わり私は片付けをしていた。
残っていたのは、生徒会長以外の生徒会メンバー。
『皆さんも。ありがとね。』
残ってくれた後輩達に微笑みかける。
「花京院先輩も、手伝ってくださりありがとうございます!!」
「雨宮会長。すぐ帰っちゃったんですもの!!」
「やっぱり、花京院先輩の方が会長は良かったなぁ…」
とずっと生徒会の生徒達は私を信用してくれている。
それは単純に嬉しかった。
#
コン、コン、
一応ノックして、病室の扉を明ける。
『久しぶり。』
四つあるうちの一つのベッドに歩み寄る。
『……______お母様。』
カーテンを明けると、
とても病人とは思えない程綺麗な金髪に、血色の良い肌。ほんのり化粧をしたお母様がいた。
「あらー。
A。また身長高くなった?
アンタって、万年成長期なのかしらねぇ…?」
「170だよ。」と言って少し口角を上げた。
「…A……おいで…無理しなくていいのよ?」
お母様にふんわりと抱きしめられて涙が零れてきた。
35話「悪役令嬢のペースで」→←33話「悪役令嬢の乾いた笑い声」
387人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨歌 - あー、たしかに本性を晒した時の連中の顔ほど面白いものはありませんよね〜。 (2020年2月1日 9時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ - 夢主ちゃんエミリアっぽくってかわいいです! (2017年9月10日 10時) (レス) id: 089367c04f (このIDを非表示/違反報告)
ルーミエ(プロフ) - か、感動ものだ…! (2017年8月19日 22時) (レス) id: 428e92d725 (このIDを非表示/違反報告)
紅姫様 - 更新まだですか?凄く楽しみにしています! (2017年6月11日 15時) (レス) id: 0a22073bf7 (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - めっちゃ面白い!早く続きが読みたいです! (2017年6月10日 14時) (レス) id: 1574d4bc36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:83猫 | 作成日時:2017年3月8日 18時