【銀魂】『悪役だからって勘違いしないでくださる？』【落ち未定】

23話「悪役令嬢は会長失格？」 ページ23

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『………』

コツン…コツン…

と私が廊下を歩く音だけが聞こえる。

『失礼します。花京院です。』

校長室の扉を叩く。

「入りたまえ」

校長のその声に私は

『失礼します…』

と、校長室に足を踏み入れた。


ああ、めんどくさい。

校長の隣に立つのは、満面の笑みの雨宮。

「君が生徒会長の花京院 Aさんだね。」

校長の問に私は小さく、

『はい』

と答える。

「私は新しい校長の雨宮だ。よろしく。」

校長が握手しようと差し出す手を私は無視した。

「突然だけど、君には生徒会長をやめてもらう。」

『っは？

……なぜです？私が不祥事でも致しましたか？』

「いや。
分かっていると思うが、マヤは私の娘だ。

マヤから聞いたのだが、君は生徒会長という権利を利用して、好き勝手やっているという話をね。」

『それなら仕方ありませんね。

では、私は今後の生徒会活動に一切触れなくてよろしいのでしょうか？』

「ああ。今日からそれで構わないよ。

今からはマヤがこの学園の生徒会長だ。」

『分かりました。失礼しました。』

私は頭を下げて校長室を後にした。


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教室に戻ろうとしたとき…

パタパタと後ろから足音が聞こえた。

「Aちゃーん！」

普段私の事を “花京院さん” と呼ぶ、雨宮が私に抱きついてきた。

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