【銀魂】こちら、銀魂高校生徒会です。【逆ハー？】

お母さん ページ49

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私のなかで お母さんは “尊敬する人” だった。


美人で頭も良くて、運動神経抜群。


もちろん女子力も高くて、男の人からの告白は両手で数え切れないほど。


優しくて…私がいじめられて泣いた時も

「A。
女の子はね、笑ってるのが一番なのよ。

どんな悲しい時でも笑顔でいればきっと忘れられる。

だから、約束ね。

これから、どんな悲しいこと、苦しいこと、痛いことが有っても

絶対に笑顔よ。」

と励ましてくれた。


そして、何よりも私とお姉ちゃん。お父さんを…家族を大切にしてくれた。


そんなお母さんとかたを並ばせたくて、私は毎日、毎日、勉強を続けた。


お母さんが得意だったピアノの練習も死ぬ気で頑張った。


苦手だった運動も “お母さんと並ぶ為” 頑張って、頑張って、剣道で全国制覇できた。



そんな、お母さんが死んだ時。


何故か私は泣けなかった。


涙は出てこない。





ただただ、いつも通り笑顔でいた。


お母さんのお葬式の時も。


遺影を持って、にんまり、笑っていた。




「ねぇ、あの子…娘さんでしょう？」


「あの年でお母様を亡くすなんて、かわいそうに…」


「でも、泣いてないわよ？」


「なんて薄情な子なのかしら…」


「それよりか、笑ってるわ。」



【「なんて気味の悪い子なの！！」】



その言葉が私の心に刺さった。


私がお母さんとの約束を守っただけなのに…


そして今。私はお母さんと同じ高校。同じ学科に入学した。

同じ首席で。

これからお母さんと並ぶ為の努力を続ける。

いつか、追い抜く為にも。

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