§死にたくない§ ページ16
結果的に、ラルさんは俺たちにこの時代での戦い方を教えてくれることになった。
まあ、その前に鍋から煙が出たり、ジャンニーニに会ったり、蛇口が噴水に変わったりバタバタしてて流されてたら、って感じだったけど。
というわけで、トレーニングルーム。
「炎を電気に例えるなら、匣は電化製品といったところだ」
ラルさんが自らの匣に炎をチャージしながら説明を進める。かなりわかりやすい説明ありがとうございます。
さすが教官。頭で分かってても、それを説明するとなるとワケが違う。ラルさん国語力パネェ。
…山本君が分からないと言ったら殴られた。パンチ力もパネェみたいです。なんだろ、怖い。ラルさん怖い。
よろけている山本君を軽く無視し、ラルさんがリングに炎を灯せと無茶ぶり…ごほん、実践を言い渡す。
ごっくんが「覚悟を炎に」と唸っている。ああ、確かそんな事言ってたな。
『…覚悟』
呟いてみた。
覚悟、覚悟、か。
最初にごっくんの炎が灯って、次に山本君。
ちょっとして、リボーン君の手助けがあって、ツナ君。
俺の炎は灯らない。
「どうした、一時間以内だぞ」
ラルさんの言葉に少し息を呑む。
…俺がすべき事は、なんだろう？
ツナ君の手助け？ 店長の安否の確認？ 守護者として使命を果たすこと？ 笑って誤魔化すこと？ 笑って欺くこと？ 笑って、ウソをつくこと？
そんなわけない。
じゃあ、俺はどうすればいい？
「A」
『うわ、』
足元にリボーン君がいつの間にかいた。ああ、驚いた。
『な、何？』
「今お前は、どうしたいんだ？」
―――どうしたい？
俺が望むこと？
決まってる、
『―――死にたくない』
生きなくっちゃ、
ツナ君達といることも、店長に会うことも、守護者であることも、
後悔することすら、できないよ。
―――ボウッ
『！ 出た！』
思わず叫ぶ。ツナ君達から小さく歓声が聞こえて、リボーン君にありがとう、と言った。
リボーン君はやはりニッとニヒルに笑って、「お前の覚悟次第だったからな」と言った。
月の炎は、灰色がかって俺の目の色とよく似ていたけど、
灰色と言うには輝いきすぎていて、少し眩しく感じた。
「(―――「死にたくない」か。なら…)」
「(Aは、まだまだ伸びるな)」
―――人知れず考えるラルとリボーンに、Aが気づくことは無かった。
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暗殺巫女 - あー小さい頃自分も僕、卵から生まれるって思ってた！！ｗｗで親に聞いたら「あーうんそーだね・・・」的なこと言われた気がする、長文ごめんなさい (2016年5月28日 18時) (
レス) id: a00eaa4339 (このIDを非表示/違反報告)
マユボン(プロフ) - 作者さん!!!!何故にこんなに面白い小説を書けるんですか!? あ!!!あとよかったらお友達になって下さい!!! (2013年8月18日 19時) (レス) id: e45f894d9c (このIDを非表示/違反報告)
闇音紅Ψ光音銀牙(プロフ) - 薬泉さん» 杏「あ、わかんない」←銀牙「何故聞いた」紅「よくわかんないけど凄ね、授業でやるなんてw」 (2013年5月3日 10時) (レス) id: e76357bb55 (このIDを非表示/違反報告)
マルプー(プロフ) - 薬泉さん» 個人的に霧崎戦が楽しみ(*｀ω´) (2013年5月3日 0時) (レス) id: aa7eadc86f (このIDを非表示/違反報告)
薬泉(プロフ) - 闇音紅Ψ光音銀牙さん» なんか、I call McDonald Mac みたいな？ (2013年5月3日 0時) (携帯から) (レス) id: a46aa22d8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薬泉 | 作成日時：2013年2月1日 16時
