§選択§ ページ1
「…聞いていいか？」
『え、無理…っ』
ひー君と交戦中ナウ。ばかやろう。言ってる場合じゃないほんと。
第二ラウンドに突入した俺とひー君。はっきり言って、俺が押されている。
屋上だから障害物もないし、身を潜めても耳の良いひー君はいとも容易く俺を見つけてしまうだろう。
だから、こうして薙刀とナイフで単純に交戦している。
男と女の差か、暗殺部隊と素人の差か、俺だけどんどん体力を削られていく。
そんなときに、ひー君は聞いてきたのだ。
「いや、もう了解とるのとかどうでもいい。さっきの一階での話だけど…」
『ああ、お兄さんがえっちィ顔してたあれね』
「黙れ。…お前、リストバンドに毒が入ってたこと…知ってたのか？」
…。
おっと、一瞬力を抜いてしまった。危ない危ない。
そういえば思わせぶりなことを言ってしまったような…。
「…知ってたんだな？」
『…いや？俺はただ、このまま何もないことは無い、って思っただけだよ』
「ダウト」
ばれるの早。
「ちっ…ウソつくんなら、もういい」
ひー君が、交わっていた薙刀にぐぐっと力を入れる。やばい押される。
「無理やりにでも、聞いてやる。ボスの邪魔に…なるなら！」
語尾を強めたひー君が、勢いよく俺に足をひっかけた。バランスが崩れて、倒れる。
受け身をとろうとしたけど、ひー君が俺にそのまま馬乗りになったことでそれは敵わなかった。背中をフェンスに打ちつけて、次に頭。ぐわんぐわんなってるそれを正常に戻そうと頭をあげる。
しかし目の前には、薙刀の切っ先。
『…ええぇー…』
わずか二秒の間に起ったこと。
「お前に三つ選択肢をやる、１、女になる。２、血だるまになる。３、真実を言う。さあ、どれがいい？」
『…１番の意味がよくわからないんだけど。てか２番確実にねえよ。拷問か』
「ああ、俺ヴァリアーの拷問師もやってんだよ。１番の内容は、『顔を殴りに殴って整形した挙句、喉仏、そして股の間にぶら下げているものを切り取る』、だ」
知りたくない事実が耳に入ってきたけどもうスルーしよう。
…うん、時間的に言うともうそろそろか。
『…ひー君、クエスチョン１』
「は？」
『あれはいったいなんでしょう、か』
俺が指差したのはフェンスの向こう、校庭に立ち上る大量の煙。
そして…ツナ君の零地点突破のよって、手を凍らせたザンザス。
驚くひー君に隠れて、俺はこっそり笑った。
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暗殺巫女 - あー小さい頃自分も僕、卵から生まれるって思ってた！！ｗｗで親に聞いたら「あーうんそーだね・・・」的なこと言われた気がする、長文ごめんなさい (2016年5月28日 18時) (
レス) id: a00eaa4339 (このIDを非表示/違反報告)
マユボン(プロフ) - 作者さん!!!!何故にこんなに面白い小説を書けるんですか!? あ!!!あとよかったらお友達になって下さい!!! (2013年8月18日 19時) (レス) id: e45f894d9c (このIDを非表示/違反報告)
闇音紅Ψ光音銀牙(プロフ) - 薬泉さん» 杏「あ、わかんない」←銀牙「何故聞いた」紅「よくわかんないけど凄ね、授業でやるなんてw」 (2013年5月3日 10時) (レス) id: e76357bb55 (このIDを非表示/違反報告)
マルプー(プロフ) - 薬泉さん» 個人的に霧崎戦が楽しみ(*｀ω´) (2013年5月3日 0時) (レス) id: aa7eadc86f (このIDを非表示/違反報告)
薬泉(プロフ) - 闇音紅Ψ光音銀牙さん» なんか、I call McDonald Mac みたいな？ (2013年5月3日 0時) (携帯から) (レス) id: a46aa22d8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薬泉 | 作成日時：2013年2月1日 16時
