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6話 ページ8

急だが、私は雨が嫌いだ。

  理由とした理由は、無い。

  一番の理由は多分、自分が捨てらた日が、雨だったからかも知れない。

  それに、どんよりとした雨雲を見ていると、その雲が、自分自身に見え

  て醜く思えてくる。

  実際、親のいない孤児だった私には、綺麗な物なんて一つもない。

  だから、そんな私が醜いのは当たり前だ。

  だからこそ、そんな私と、親しくしてくれている香菜には感謝してもし

  きれない。
 
  そのくらい、感謝している。

  感謝してるって言ったら、福沢さんもだな。

  武装探偵社で働かせて貰ったから。

  福沢さんに会うきっかけは、そうだ… 乱歩さんだったっけ。

  久々に思い出した。あのときの乱歩さん。

  凄く可愛いんだよね。こう、何というか、幼い感じが凄くょ「A」

A「わっ!!何?香菜。大声出したりして。ビックリしたじゃん。」

香菜「あのねぇ〜『ビックリしたじゃん』じゃないの。仕事開始してから

  1時間、ずっとぼんやりしてたんだのよ?なんかあった?」

  1時間かぁ。えっ。1時間、私ぼんやりしてたの?

A「何か凄く御免なさい。何かじゃなく、まじで、御免。」

香菜「ねぇA。探偵社に行ってからずっとその調子だよね。
 
  何かあったの?気になることでも。今日、お客さん来なそうだから

  『相談』乗るよ?」

  あぁ…。相変わらず、心が綺麗だな。それに、すぐ、私の考えに気づくよね。

A「いつも有り難う、香菜。」

  それから二人で、静かな店の中で話した。

  話してみると、やっぱり心做しか、少し気持ちがらくになった。

  香菜は、優しい瞳でゆっくりと聞いてくれた。

  一通りの相談が終わると、意味のない会話をした。

  たまに、こんな話をしてみるのもありだと思った。

  でもまだ、香菜にはこれだけは話せない。

  きっと、このことを知ったら、嫌われる。気味悪がられる。

  だからこそ、この秘密は隠し切る。絶対に 。

 










  私が、私が捨てられた理由が異能力者だったからだという事を。

 

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 江戸川乱歩   
作品ジャンル:恋愛
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愛雫優月(あいし ゆづき)(プロフ) - 続き待ってます! (4月14日 22時) (レス) @page10 id: b0983097f3 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ*(プロフ) - 今日はわーちゃんと翡翠ちゃんが来たw (6月27日 21時) (レス) id: 15ebe7dc43 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - モモミさん» モモミちゃん、有り難う!! (6月27日 21時) (レス) id: 88e2c256fd (このIDを非表示/違反報告)
わわわ(プロフ) - ありゃモモミちゃん\(^o^)/ (6月27日 18時) (レス) id: e029d1ca7f (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ*(プロフ) - モモミさん» ( ̄▽ ̄;)や、やほ〜 (6月26日 19時) (レス) id: 15ebe7dc43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠 | 作成日時:2023年5月25日 22時

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