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1話 ページ2

満開の桜と暖かな春の日差しが春本番の到来を感じさせる今日此の頃。
 
  出掛けるための支度をしながら「今日はどんな一日なるのかな」なんて

  どうでもいい事を考えている。

  一通り支度をし終わったら、忘れないように昔買った碧色のペンダントをお

  守り代わりわりポーチに入れて家を出る。

  このペンダントは、自分が初めて恋をしたあの日に買ったペンダント。

  好きになった彼の瞳と、同じ色のペンダントをわざわざ買ったんだっけ。

A「結構前に買ったから傷ついちゃてる。
 
  買ったの昔だし、この間落としちゃたからな…。 仕方ないか」


  いつもの道を、いつも通りに歩いて職場に行く。
 
  幸せな事が起こるわけでもなく、かと言って不幸な事が起こるわけども
 
  ない。いつもと変わらない、平凡な一日を過ごしている。

  ドン
 
  鈍い音と共に、肩に伝わってくる微かな痛み。

 A「っ、すみません。お怪我は…」

  フリーズした、頭が真っ白になった。

  顔を上げた瞬間、その顔に見覚えがあったことに少しだけ恐怖を感じて
 
  しまった。

  だって、当たった相手が、


  長年の想い人だったからだ。

  こんな偶然があっていいものか。

  あぁ… 彼も驚いている。きっと今、私も同じ様な顔をしているのかも

  しれない。鏡を見てみたいくらいだ。

  なんて声を掛けたらいいのだろう。そんなことを考える前に身体が動く

  少しでも、遠くに行きたい。
 
  自分でもびっくりした、何年という月日が流れているのに気持ちの整理

  できていないことに。

  まだスッキリしていない。
 
  どこかでまだ思っている。

 
  それはきっとあの日、

  思い切って告白をした日。

  そして、彼に
 
  『そんなふうに思ったことない』
 
  そう告げられてしまったからずっとだ。

  彼を思うことに嫌気差したのでわなく、
 
  そんな自分に嫌気が差したのだ。

 
 

 

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 江戸川乱歩   
作品ジャンル:恋愛
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愛雫優月(あいし ゆづき)(プロフ) - 続き待ってます! (4月14日 22時) (レス) @page10 id: b0983097f3 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ*(プロフ) - 今日はわーちゃんと翡翠ちゃんが来たw (6月27日 21時) (レス) id: 15ebe7dc43 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - モモミさん» モモミちゃん、有り難う!! (6月27日 21時) (レス) id: 88e2c256fd (このIDを非表示/違反報告)
わわわ(プロフ) - ありゃモモミちゃん\(^o^)/ (6月27日 18時) (レス) id: e029d1ca7f (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ*(プロフ) - モモミさん» ( ̄▽ ̄;)や、やほ〜 (6月26日 19時) (レス) id: 15ebe7dc43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠 | 作成日時:2023年5月25日 22時

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