僕らは甘くない (ページ13)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:3,307 hit

13 ページ13

教室に行き、席に着いた

ヤバイ眠気が

‥少しならいいか？

「「きゃー」」

「「うぉー」」

『な、何っ！？』

地響きレベルの声に目が覚めた

どのぐらい寝たのか

次に起きたときには何人か揃っていた

凄くキーの高い黄色い声と低い声がハモる

佐「あ、やっと起きた。おはよう、河田」

『‥おはよう、佐々木』

佐「そろそろ来るぞ」

え、何が‥

佐「あ、やっとだな。窓見てみ？」

左にある窓を覗く

校門前までには

アイドルに向けて振るような

団扇を持った近所の女子高校生が花道を作っている

校門過ぎると男子生徒が

同じように花道を作っている

『何あれ‥』

佐「あれはKing & Prince待ちだよ』

“King & Prince待ち”！？

そう思っていると更に声が大きくなった

あのときと同じ

6人の姿に加えて女子生徒から

貰ったであろうお菓子の入った紙袋

数分の出来事なのになんか疲れた

見ただけなのに‥

『毎回あれなの？』

佐「なんか1回それぞれが登校したら凄いことになってそれ以来全員で決まった時間に登校してるんだよね」

なんなんだ凄いことって

言ったときの佐々木が

あまりにも遠くを見る目だったから

これ以上聞かないようにしよ