僕らは甘くない (ページ12)

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次の日＿＿＿

朝日の眩しさ

ブラインド降ろしてなかった

仕切りのカーテンを開ける

そこにはまだベッドにいる神

おそらく夢の中

起き上がって収納スペースの扉を開ける

部屋着を脱いで

制服のボタンを留めて完成

ネクタイの結び方必死になって覚えたなぁ

『おはようございます』

階段を降りて神のもとへ

なんとなく小声

当たり前だけど起きない

神「う、う～ん」

岸くんが言っていた“ねんね”に擦りついてる

こう見ると年相応、

いやまるで年下

なんか、可愛い‥

仕方ないから1人で食堂へ

早いせいか誰もいなかった

おばさんからも

こんな時間から来るのはなかなかいないと言われた

『あ、岸くん。おはよう』

岸「えっ、あっ、か、河田！？おはよう」

『挙動不審過ぎない？』

岸「なんで、お前いんだよ」

『目が覚めちゃって、岸くんも早いじゃん』

目を見開いてこっちを見る岸くんに思わず笑った

2人で朝ご飯を食べた

私はご飯と味噌汁がある和食、岸くんは蕎麦定食

どんだけ好きなの！？

暫くすると岩橋くんが来た

欠伸を1つして岸くんの隣に座る

玄「おはよう、岸くん、河田くん」

『おはよう』

岸「おい！朝食どうしたんだよ！？」

玄「‥食べる。岸くん取ってきて、いつものだから」

マジかよ！？、って

ブツブツ言いながら取りに行く岸くんって

玄「『優しいよね』」

『えっ？』

玄「優しいよ、岸くん。ううん、岸くんだけじゃない。神宮寺も紫耀も廉も海人も皆優しい」

岸「俺が何？」

岩「なんでもないよ。明日試験勉強した？って話してたの」

岩橋くんの言葉に岸くんは青ざめてた

マジかよ！？って、

おそらく勉強してないのかも

手を合わせる

ご愁傷様

その後は何人か人が入ってきたから

何も話さずに朝食を終えて食堂を出た

部屋に戻ると入れ替わりに

神は鞄を持って部屋を出て行った

身支度を終わらせて、

書類と筆記用具で軽い鞄を持つ

朝早くからの登校だからか

学校に行く道中は数えれる程度しかいない

この時間はアリだわ

桜並木を見上げれば散り始めて寂しげに感じる