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「ああでも包帯が汚れてしまっています…！」
「これくらいなら全然…」
「いいえ！ダメです！」
軽く土がついた程度なのだが、滝夜叉丸くんにとっては重大らしい。
「大事をとって伊作先輩にみてもらわなくては…！」
そんな大袈裟な、と口を開きかけたところで、滝夜叉丸くんは私と喜八郎くんの腕を掴んだ。
そしてそのまま走り出す。
「あっ」
「わっ」
二人で短く声を上げ、ものすごい勢いで走る滝夜叉丸くんに引っ張られていく。
その状態のまま、喜八郎くんが不満そうに声を上げた。
「ちょっと待った、どうして僕も」
持っている踏鋤を地面に引っかけてブレーキをかけ、滝夜叉丸くんの足が止まる。
滝夜叉丸くんは腕を掴んだ喜八郎くんの方を振り返りながら、
「伊作先輩に謝るんだ！」
「え、どうして…？」
私の方が不思議でつい口から零れる。
私に謝らせるのなら分かるが、伊作さんに？
この件に伊作さんは関係ないだろう。
「それは……」
当たり前だろうとでも言うような顔の滝夜叉丸くんに見つめられていると、見覚えのある白いボールがこちらに飛んできた。
「おっと」
ちょうど喜八郎くんのところに落ちてきたそれを、彼が片手でキャッチする。
「お〜！すまない！」
少し遠くから声をかけられ、3人揃って顔を上げた。
「ん、あれは七松先輩…と、六年生の皆さん…？」
滝夜叉丸くんが言いながら見やる先には、確かに深緑色の忍者服の忍たまが数人見える。
「…あ、ちょうど伊作先輩もいらっしゃる」
ぼそりと滝夜叉丸くんが呟き、喜八郎くんが嫌そうにムスッとする。
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加糖雪(プロフ) - 犬さん» コメントありがとうございます。お待たしてしまって申し訳ありません…また少しずつ更新していけたらと思うのでよろしくお願い致します！ (2022年11月6日 0時) (
レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
犬(プロフ) - このお話の続きが楽しみです。更新楽しみにしてます。 (2022年3月24日 8時) (レス) @page27 id: f57686b26e (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - レン。さん» レン。さんコメントありがとうございます。学園の人達と関わっていく中で、夢主がどう変わってどういう選択をしていくのか見届けていただけると幸いです。今後もこの作品をよろしくお願いします…！ (2022年1月16日 18時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - れなさん» れなさんコメントありがとうございます。感想をいただけてとても嬉しいです。ゆっくりとですが更新再開してますのでどうぞよろしくお願いします( ᵕᴗᵕ ) (2022年1月16日 18時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
レン。(プロフ) - これからの夢主ちゃんがどうなるのか気になります!!気長に更新待ってます! (2022年1月16日 4時) (レス) id: 6501380a5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：加糖 雪 | 作成日時：2021年7月25日 4時
