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雑渡さんはそこで…怪我もろくに治ってないのに周りの人の心配を押し退けるみたいにして救護所を出ていった女の子を見た。
おかしいと思って後をつけてみると、その子は忍術学園の道を人に聞きながら山に向かってひたすら歩いていた。
でも忍術学園を知ってる人とは出会えずに、しかも運悪く反対方向に向かってたせいでそのうち限界が見え始めた。
「雑渡さんもなんとなく分かっていたみたいなんだ。そうまでして歩き続けるのは死のうとしてるからだって…だから、不憫に思ったAちゃんをここまで連れてきた。忍術学園でなら救えるかもしれないと考えたみたい」
(…それに、僕の覚悟を見ようともしているみたいだった)
この戦の世の中、伊作が本当の意味でその人を救えることの方が少ないかもしれない。
かつて自分も伊作に助けられた身である昆奈門は、伊作があの少女とどう向き合うか見たくもあったのだろう。
本人がそう言っていたわけじゃないけど、伊作はそんな風に感じていた。
「それから忍術学園に連れてきた数日後、Aちゃんが自分を引き取ってもらったところに宛てた文を届けるために出発した利吉さんが、届けられないまま忍術学園に戻ったとも言っていた」
「文？」
小平太が言葉を反芻する。
「宛先に家が無かったらしい」
つまり、彼女に帰る場所がないという決定的な証拠。
「…利吉さんということは、この前のあの時か…」
文次郎は顎に手を当てて呟く。
文を出していたとか、そういう話は全く聞かされていなかった。
「先生方も先生方で気がついて動いていたということだな」
仙蔵が言い、文次郎は頷く。
「ああ。届けられなかったことが問題にされていないところを見ると、Aの目的を分かった上で忍術学園に置いている可能性が高い」
「信じる信じないは勝手だけどね、って雑渡さんは言ってたけど…僕は信じるよ」
伊作は皆を順に真っ直ぐ見た。
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ゆっちー(プロフ) - 加糖雪さん» フォロバありがとうございます！こちらこそよろしくお願いします！無理のない範囲で更新頑張ってくださいね！応援しております、、！ (2021年7月12日 1時) (
レス) id: 075c250024 (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - ゆっちーさん» ゆっちーさんコメントありがとうございます！長々と続いてしまっていますが楽しんで頂けてとても嬉しいです´ `*Twitterのフォローもありがとうございます！フォロバさせていただいたんですが、間違いがないか確認して頂けたら幸いです汗 今後もよろしくお願いします…！ (2021年7月11日 23時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちー(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！伊作先輩と食満先輩が好きすぎてもう辛い、、、夢主ちゃんの感じもどストライクで見ててもう楽しすぎます！これからも頑張ってくださいね！そして勝手ながらTwitterフォローさせていただきました、、、！ (2021年7月11日 6時) (レス) id: 075c250024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：加糖 雪 | 作成日時：2021年7月2日 0時
