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さらにその後も。
「Aさん!」
「団蔵〜!おはよう!どうしたの!」
「うわあ?!いきなり抱き上げないでください?!」
「えへへ、かわいくてつい…」
「あっ。Aさんは今日外出なさるんですよね?」
「そうだよ〜伊作とデートなの」
「僕の家に…清八にこの手紙を届けていただきたいんですけど…」
「手紙?」
「学園長先生が今度うちの馬借を頼りたいっていう大事な相談の内容なんです。急ぎなんですけど、僕は今日他に用事があって行けなくて…お願いできませんか?」
そんな各々のお願いの全てに、Aは胸を張って自信満々に笑みを浮かべた。
「もちろん!この忍たま大好き五年は組のAにまっかせなさ〜い!」
*
「それでこの大荷物…」
「そういうこと!10キロ算盤と手紙と修理の注文書、あとさらについでできり丸からバイトで作った筆の納品も頼まれてて〜…」
既に大荷物なのだが帰りも大荷物である。
伊作はそんなAについため息が漏れた。
「まあAらしいや…」
皆から頼られている…と言えば聞こえは良いが、実際のところAはただパシられているのである。
いや、何徹目なのか分からないが寝不足でやや弱った文次郎に少し上目遣いで「頼む」と言われ、かわいいかわいい一年生たちがわざわざ自分を頼り、美味しいものを食べることができ、願いを叶えて笑顔になってくれるなら断る選択肢などない。
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加糖雪(プロフ) - 乃花おむ子さん» 乃花おむ子さんこちらにもコメントくださりありがとうございます!ギャグに自信ないのですが笑っていただけて嬉しいです〜!こちらの作品はかなりゆっくりの更新になりますがよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2021年9月25日 18時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
乃花おむ子(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて笑いながら読んでしまいました……!無理のない程度に更新頑張ってください! (2021年9月24日 7時) (レス) @page27 id: 3538425ae0 (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - まーぶりんさん» まーぶりんさんコメントありがとうございます!楽しんで頂けている様で何よりです…!応援ありがとうございます。今後も何卒よろしくお願いいたします! (2021年5月21日 20時) (レス) id: 22bc115167 (このIDを非表示/違反報告)
まーぶりん(プロフ) - ウッ…凄く好きです…!!ホント主様の文才が神すぎて…!更新楽しみにしてます( ゚д゚)頑張ってくださいー!! (2021年5月20日 17時) (レス) id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:加糖 雪 | 作成日時:2021年5月12日 22時