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「全く縁起でもないことを…」
「常日頃から忍たまたちの平穏な日常のために埋めたいのは山々なんですが、埋めたら埋めたでなんか祟られそうな気がして」
「祟らないよ?!もしかして喜八郎にも俺が妖怪か何かに見えてるの?!仮に死んだとしても幽体なのを良いことに寝顔とか風呂とか着替えとか見るくらいしかしないけど?!」
「祟るより酷いですね!?」
「ていうかお前、」
仙蔵がAに何かを言いかけたところで、
「先輩!」
それは遮られてしまう。
「僕たちにも手伝わせてください!」
3人の元へ駆け寄ってきた2人に、Aは答える。
「しんベヱ、喜三太。ありがとう、頼むよ。それよりさっきの棚が倒れた時に怪我とかしてない?」
2人は「はい!大丈夫です!」と笑った。
「よし。じゃあ2人は転がってる生首フィギュアをとりあえず一箇所に集めてもらえるかな?」
「分かりましたAさん!」
「そうだ、終わったらなんか美味しいもん作ってやるぞ!」
「ほんとですか!」
「わあ〜い!Aさんの料理〜!」
仙蔵と喜八郎は、いつもの面倒な絡みを抜きにしたそのAを少し離れて見ている。
「Aさんって実は割りと面倒見良いんですよねえ」
「……本当にな…いつもああなら良いんだが… …ていうか作法委員でもないのになんでアイツが仕切ってるんだ?」
「あれでも忍たま最年長者なだけあるってことなんですかね。断じて認めたくないですけど」
「…最年長者か」
俺は死んでも死なない、なんて無責任なことを言うのが忍術学園の忍たまの最年長者、A。
「2人も片付け終わったら食堂来てよ!愛情込めた手料理振る舞うよ!好きな物なんでもリクエストしていいからさ!」
「愛情なら間に合ってるので遠慮する」
「僕も」
「ええ〜?遠慮しなくて良いのに」
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加糖雪(プロフ) - 乃花おむ子さん» 乃花おむ子さんこちらにもコメントくださりありがとうございます!ギャグに自信ないのですが笑っていただけて嬉しいです〜!こちらの作品はかなりゆっくりの更新になりますがよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2021年9月25日 18時) (レス) id: 7edce3b0d6 (このIDを非表示/違反報告)
乃花おむ子(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて笑いながら読んでしまいました……!無理のない程度に更新頑張ってください! (2021年9月24日 7時) (レス) @page27 id: 3538425ae0 (このIDを非表示/違反報告)
加糖雪(プロフ) - まーぶりんさん» まーぶりんさんコメントありがとうございます!楽しんで頂けている様で何よりです…!応援ありがとうございます。今後も何卒よろしくお願いいたします! (2021年5月21日 20時) (レス) id: 22bc115167 (このIDを非表示/違反報告)
まーぶりん(プロフ) - ウッ…凄く好きです…!!ホント主様の文才が神すぎて…!更新楽しみにしてます( ゚д゚)頑張ってくださいー!! (2021年5月20日 17時) (レス) id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:加糖 雪 | 作成日時:2021年5月12日 22時