放課後は自由じゃないそうです。 ページ6
『ユキちゃん』
酷く怯える様にこっちを振り返る。
『ユキちゃん嫌ならいいんだよ?』
「.....ごめん」
『うん、分かった』
帰ろうとして誰かに頭を掴まれる。
「分かったじゃねえええええええええええええ!!!!」
『痛い痛い痛い!!!へこむ!!!頭へこんじゃう!!!』←
ミシミシ言ってるんですけどハルさん!!?
「おい、ユキ。俺に対する悪態は何処行ったんだ
お前に優しさなんて欠片もねぇ事はわかってんだよ。何今更可愛い子ぶってんだ。
そんなのカヨだけで充分なんだよ!」
『お前ふざけんな。いつも可愛いカヨちゃんだろ』
「.....何言ってんのさ
お前に優しくするなんて死んでもないね
僕の悪態はお前限定だよ。泣いて喜べクソハル
カヨだって可愛くないからぶってるんだろ!」
『ねぇ止めよ!?私を巻き込むの止めよ!!?』
私は関係ないのに酷い奴等だわ。
.....あれ、なんか目から水が垂れてきたんだけど←
「もう二人で帰ればいいだろ」
「おうおう帰ってやんよ!後から泣いても知らねぇかんな」
「は?勝手にすればいいじゃん」
「たかがご近所ってだけで帰ってたしな」
「そうだね。バラバラでいいと思うよ」
あれ、なんかいつものケンカとは違う.....?
制止に入ろうとすると話は終わったようで不機嫌なハルちゃんが戻ってきた。
「カヨ帰ろうぜ」
『なんで?ユキちゃんは?』
「お前も分かったって言ったじゃねぇか」
『でも.....』
「いいから行くぞブス」
腕を引かれ教室を出ようとした。でもその前に一言言わせて貰おう。
『言って良い事と悪い事があんだろうが』
手をパキパキ鳴らす。うん、今日も絶好調だな。
「え、ちょマジごめん。いやそれは無しだろ」
『ありだよクソハルちゃん』
ガツンとアッパーが決まる。そのままクソハルは倒れたが気にしない。
『ユキちゃん待っててね。また明日迎えに行くから』
教室を覗いていつもの様に話す。
「.....うん」
『辛い事があるならお姉さんに話してみなさい』
「自分で言ってて辛くない?」
『ユキちゃんも一本逝っとくか』
私のお手々はいつでも準備いいよ、と言うと黙った。素直でよろしい。
「それよりハル逝ってるよ」
『何言ってんのハルちゃんはそんな柔じゃ』
廊下に出るとのびてるハルちゃん。
『嘘待ってよハルちゃん何寝て.....え、嘘だよね?』
ハルちゃんをビンタするが頬が赤くなるだけで一向に起きない。
『.....やば』
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ゆりしー2号(プロフ) - 流星さん» ありがとうございます!更新は遅いと思いますが頑張っていきます! (2015年9月28日 0時) (レス) id: 0122e64e7c (このIDを非表示/違反報告)
流星 - 自分的には面白かった!頑張ってね(o^o^o) (2015年9月27日 22時) (携帯から) (レス) id: 50c14abcd7 (このIDを非表示/違反報告)
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