フラグを回避します。 ページ14
尻餅をついて半べそになっている時、もう駄目だと思った。逃げた二人は来世まで呪ってやろうと心に決めた。
その時、頑固オヤジの後ろから何かが動いた。
「うりゃッ!」
「はばあぁあ!?」
その言葉に頑固オヤジはふにゃりと崩れた。
そして、同時にぎっくり腰をしたのか地に手を着けた。
「早く学校いくぞ。泣き虫」
頑固オヤジの後ろには逃げた筈の黄色頭。
「うわ、本当泣いてるし。カヨ大丈夫?」
まったく心配してない面の青色頭。てか、うわってなんだ。
『逃げたくせに......』
この裏切り者共め。
「カヨなら、すぐ追い付くと思ってたけどな」
「まさか転けてたとはね。ハルじゃあるまいし」
「う、うっせー茄子!」
毎日転んで怪我をするから、否定できないようだ。
「うるさいよサイヤ人」
文句を言い合いながらも、二人は手を貸してくれた。
『変なの』
いつもの仲の悪さは何処に行ったのやら。
そうこうしてると頑固オヤジが立ち上がってきた。
「お前達......」
「やべっ、早いとこ逃げるぞ」
「言われなくても」
「「行くぞ/よ、カヨ!」」
『う、うん!』
私の手を乱暴に繋ぎ、走り出す。
まるで三人四脚みたい......やったことないけど。
普段は犬猿の仲だけど、ピンチの時はなんだかんだ相性がいいよね。
普段からそうしてくれると楽しく登校出来るのに。
本当に変な二人。
「それにしても見たか?あのハゲに膝かっくんしたら「はばあぁあ!?」って叫んでたな!」
『うん、少し笑っちゃったよ』
「それ考えたの僕なんだけど」
『やっぱり!ハルちゃんが意地悪なこと思い付くとは思わなかったよ』
「それ褒めてんのか?」
『褒めてる褒めてる』
実はそこまで褒めてもいないが、ハルちゃんは満足そうだ。
「へー、カヨの中で僕は意地悪なんだ。ふーん」
『ち、違うよ。えっと、腹黒なんだゃ......いっ』
舌を噛みまひた。とっても痛いでふゅ。
「天罰だね」
「ゴリラが女してる罪だな」
舌が痛い間に色々言いやがって、仲良しじゃねぇかよ。
ゴリラじゃないし!そこまで力強くないからね!
ウホウホも言ったことないし!
学校1握力が強いからってゴリラじゃないしー!
「「ゴリラだな」」
『タイミング良すぎか』
そして、校門を通り生徒玄関に到着。
ちらほら生徒がいるから余裕で学校に着けたのだ。
後は教室行くだけ。
すると、ユキちゃんが口を開いた。
「あのさ、朝一緒に来たこと杉本達には言わないでくれない?」
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ゆりしー2号(プロフ) - 流星さん» ありがとうございます!更新は遅いと思いますが頑張っていきます! (2015年9月28日 0時) (レス) id: 0122e64e7c (このIDを非表示/違反報告)
流星 - 自分的には面白かった!頑張ってね(o^o^o) (2015年9月27日 22時) (携帯から) (レス) id: 50c14abcd7 (このIDを非表示/違反報告)
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