エスパーでした。 ページ11
「ちゃんちゃん」
『ちゃんちゃんって......気合いで治しただけじゃん』
いつもは女の子が主役の話を聞いていた。お姫様だったりスーパーウーマンだったり女の子が活躍する話。
今回は珍しく男の子の話。
しかもなんだか、ハルちゃんとユキちゃんみたい。
ハルちゃんママはユキちゃんの事を知らない筈、
知らない筈なのにイタズラっ子みたいに笑った。
「そ、男って下手くそなの。馬鹿な奴等なのよ」
その言葉に二人を思い浮かべた。うん確かに馬鹿だ。
「ついでに言うとハルはもっと馬鹿。恐れる物を知らないのかしら。何処へでもホイホイ行っちゃうもの」
確かにこれだと決めたら中々曲げようとしない。だからよく迷子にもなる。
「少しも聞く耳持たないし口も悪いし、かっちゃんも大変でしょ」
『まあ......』
否定は出来ない。
『だけど、ハルちゃんの良いところだよ』
確かに馬鹿で口も悪く迷子にもなる馬鹿だが、悪い馬鹿ではないのだ。
「そうなのよね。中々気付いてもられないのよ
だから、今回もなんかあったんでしょ？」
『......えっ』
「あれ違った？ユウキ君とハルが喧嘩して、かっちゃんがハルをKOにしたんだと思ってたけど」
正解。満点大正解だ。なんだろ観てたんだろうか。
ハルちゃんママ怖い。
「あ、正解？」
『......エスパーだ』
「取り合えず男は馬鹿だから女は苦労すると思うけど、しっかり支えてあげな？」
『そのつもりだよ！だっていつかハルちゃんとユキちゃんと結婚して二人をずっと守ってあげるんだから！』
「スケールがとんでもないわ」
「ふふん」
「馬鹿を貰ってくれるのは嬉しいけどねぇ
結婚は好きな人とするもんよ」
『それなら大丈夫』
ハルちゃんママは不思議そうに私を見た。
私は自信満々に口を開けた。
『私ね、あの二人が大好きだもん！』
私がそう言うとハルちゃんママは口を手で押さえぷるぷる震えていた。
「本当にかっちゃんは良い子に育ったね......！」
『ハルちゃんママも大好きだよ！』
「......かっちゃんは嫁に出せない。昔はこんな小さかったのに可愛くなっちゃって......ッ」
バケツをひっくり返した様に号泣した。
『どっか痛いの？大丈夫？』
「嫌な事あったらおばちゃんに言うんだよ......ッ
おばちゃんついてるから!!!」
『ハルちゃんママ苦しいよ』
ぎゅうぎゅう抱き締められた。どうしたんだろう、旦那さんと上手くいってないのかな。(ドラマ情報)
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ゆりしー２号(プロフ) - 流星さん» ありがとうございます！更新は遅いと思いますが頑張っていきます！ (2015年9月28日 0時) (
レス) id: 0122e64e7c (このIDを非表示/違反報告)
流星 - 自分的には面白かった！頑張ってね(o^o^o) (2015年9月27日 22時) (携帯から) (レス) id: 50c14abcd7 (このIDを非表示/違反報告)
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