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【昔話:気合いと約束】 ページ10

昔々、ある村に魔法使いと剣士がいた。




仲の悪い二人はよく競い合ってた。

そんなある日、魔法使いに呪いがかけられた。




【心が弱くなる】
そんな呪いにかかった。

それは一度かかると一生解くことが出来ない呪い。
心が弱くなり、次第に体も衰弱してしまう。


最後は死が待っている。




心って言うのはやっぱり何処かに弱さがあって
時には傷や痛みを負ったりする。


魔法使いはとっても賢く強かったけど。
呪いには勝てなかった。


どんどん衰弱していく魔法使いに村人も心配し、
腕の立つ医者や呪い師に診てもらった。

しかし、呪いが治ることはなかった。




そんな時、剣士が言った。


「たかが呪いだろ、俺なら負けないね」

当然、村人は怒った。
魔法使いも呆気にとられていた。


「半分持ってやるよ。なんてったって、









俺の方が強いからな」

呆気にとられていた魔法使いもこの言葉には反応した。

「喧嘩相手いねぇとつまらねぇからな。感謝しろよ」

「......ッ」


分け合えばきっと楽になるだろう。
だけど魔法使いのプライドが許さなかった。


「いやいや、確実に俺の方が強いから」

「てめぇが死ぬ時は負けた時だ。てことで死ね」

「まだ死んでねぇよ。お前が死ね」

「ならいつまで寝てんだ?お前が死ぬまでか?」

「今日はたまたま調子が悪いだけだ」

「何女ぶってんだよキモいわ」









『ちょい待ち』

「かっちゃんまだ話の途中よ」

『黄色頭と青色頭の会話に聴こえてきたんだけど』

「気のせい気のせい」

『嘘だ』

「そして......なんやかんや呪いは治った」←

『展開が早い!』



魔法使いと剣士は再び約束した。
背中を押されるのが嫌なら立ち上がれ、と。

二人とも素直ではない。
だけど、心の何処かでは信頼してるのだ。





この絆は、
きっといつまでも胸に眠っているのであった。

おしまい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昔話:気合いと約束。
作者:ハルちゃんママ 聞き手:梅村カヨ

エスパーでした。→←男前で困ります。



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設定タグ:初のオリジナル , 言葉のいらない約束 , ゆりしー   
作品ジャンル:笑える話
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ゆりしー2号(プロフ) - 流星さん» ありがとうございます!更新は遅いと思いますが頑張っていきます! (2015年9月28日 0時) (レス) id: 0122e64e7c (このIDを非表示/違反報告)
流星 - 自分的には面白かった!頑張ってね(o^o^o) (2015年9月27日 22時) (携帯から) (レス) id: 50c14abcd7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆりしー2号 x他1人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2015年5月19日 21時

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