【名探偵コナン】傍観していたい人生でした(遠い目)【トリップ】

じゅうきゅーう ページ21

哀｢白藍さん!?あなた...なんでいるのよ!?｣


ちょうど、｢そう...これが最善策...｣とか考えていた頃だろうけど残念だったな哀ちゃん!!!!私が助けちゃうぞ!!!!


...とかかっこつけてるけど、ほんとはガクブルしてますめっちゃ怖い。一般人の私には荷が重すぎるって....ってもう爆発するんだぞ何やってんだ私。



｢Aって呼んでくれていいよ!!とりあえず逃げるぞ!!｣

ガッと哀ちゃんの腕を掴んで抱きかかえる。
次の瞬間、ドン!!!という銃声がして後ろの窓にヒビが入り、コナンくんが飛び込んでくる。


｢コナンくん!!!!｣

コ｢灰原!!...Aさん!?｣

｢いいから早く!!!!｣


駆け寄ってきたコナンくんも一緒に抱きかかえ、ｿｲﾔｯとヒビが入った窓から飛び出す。



その瞬間、ドォン!!!!!という轟音とともにバスが爆発し、爆風に吹き飛ばされた。

｢っ!!!!｣





私が下になるようにして地面に倒れ込むと、ガラスの破片やら地面やらで背中が擦れ、激痛が走る。


｢い"っ....!!!!!｣


まじかよくそ痛い。予想していたよりもかなり痛い。
ずっと一般人をやっていた私にこんな痛みへの耐性なんてあるわけない。あまりの痛みに耐えきれず涙が出てきてしまう。

原作だとコナンくんが腕に怪我してたけどよく普通の顔してられたなさすがかよ。



コ｢...っAさん!!!大丈夫!?｣

起き上がったコナンくんが私の顔をのぞき込む。


｢だいっ...、じょばない...っ...ふっ、たりは、怪我...ない...っ??｣

コ｢ああ!!大丈夫だ!!!それよりAさん...ってうお!?｣

哀｢ひゃっ...!?｣


二人が怪我をしていないというのを聞いた私は、二人を思いっきり抱きしめた。


｢っ...よかった...!!!
生き、てた...っ....うっ、わたしっ...しぬ、かと...っ...!!!｣


コ｢Aさん....
大丈夫。ちゃんと生きてる。Aさんのおかげだぜ。｣

そう言って私の頭を撫でるコナンくん。
私は涙を拭いてへらっと笑ってみせる。
全くどっちが大人か分かったもんじゃないな!!!


それにしても背中痛い。意味わかんないくらい痛い。
とりあえず、｢ちょっとごめんね...｣と言って哀ちゃんの足に自分の血を付けると、駆け寄ってきた高木刑事に、

｢刑事さん!!この子怪我してるから、博士やみんなと一緒に病院に連れってってあげて!!｣

と叫ぶ。


｢事情聴取なら私と....｣

コ｢ボクが受けるからさ!!｣



私の目配せにすぐに意図を察してくれるコナンくんさすがすぎるね大好きだわ。

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