【名探偵コナン】傍観していたい人生でした(遠い目)【トリップ】

じゅういーち ページ13

【コナンside】


｢わ、私ちゃんと成人してるぞ...!?｣

と慌てるAさん。


コ｢あ、いや悪い意味じゃなくて...えーっと...なんていうか...｣

うまい言葉が見つからないな...




コ｢裏表が無ぇ...って感じ...?純粋な人なのかなぁって...｣





銀行強盗に人質にとられていたAさんは、初めはただの一般人に見えた。普通に怯えてたし...
だがその後、1人で犯人の腕から逃れ、回し蹴りをして犯人を吹っ飛ばしてしまった。

蘭じゃあるまいし、こんな真似できるヤツはなかなかいないだろう、そう怪しんで、少し探ろうと思って連れてきたのだが...




コ｢なーんか拍子抜けっていうか...気が抜けるんだよな、Aさん見てると。｣


怪しむ気なんて早々に失せてしまったくらいに。

それに、大人と話してるっていう気にもならないんだよな〜。素で話せるし。


当の本人は、｢えぇー??｣と首を傾げている。



コ｢なぁんでもねえよ、気にしないでAさん。｣


｢そーお...?

あ、でもね、コナンくん。｣


コ｢ん?｣





｢私にだって、裏表くらいあるよ。....ね?｣





コ｢....っ..!!｣



妖しく目を光らせたかと思うと、すぐににっこりとした笑顔に戻る。

でも、なぜだか彼女が、奴ら...黒の組織の仲間であるという疑いは全く感じなかった。




コ｢はぁ...ったく、ほんとーに...｣







....食えないやつ。








【Aside】


｢私にだって、裏表くらいあるよ。....ね?｣



若干のキメ顔をしてから今までのようににっこりとする。
コナンくんは、少し目を見開いたあと、呆れたような顔で笑った。

自分で意味深なこと言っておいてなんだけど、変に疑われなくて良かった...
ちょっとカッコつけたかったんだよ...





｢でも私ちゃんと大人なんだからな!!お酒も飲めるし!!｣

コ｢まだ言ってんのかよ。｣

うっさい私は割とそういうの引きずるタイプなんだぞ...



｢...まぁでも人に構ってもらったりよしよしされるのが好きなのは否定しない。｣

コ｢いや誰もそんなこと聞いてねえから。｣


お???コナンくんだんだん辛辣になってないか????気のせいか????



コ｢ふーん、でもそうなのか....ねぇちょっと。｣


何か1人で頷いてたコナンくんに手招きされ、｢なーに?｣とコナンくんの方に身を乗り出すと、





わしゃわしゃ




｢お...?おおお...!!!｣







コ、コナンくんによしよしされてる...!!!!

じゅうにー→←じゅーう!!

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す