標的 18 ページ20
僕は、引き抜いた二本の短剣を両手に持つ。
ベ「ししっ、武器でワイヤーを切るつもりなら、無理だぜ？」
ナイフが飛んでくる。左の刀で弾くが、左腕がワイヤーで切れる。
相当ワイヤーが複雑に張られているようだ。これでは、ワイヤーを切ろうと振りかぶった瞬間に腕がとぶ、なんてことになりかねない。
それなら。
僕は右の刀を、ゆっくりと左腕の方に移動する。
そして、さっき切れた左肩の傷に刃をあてる。
そのまま、力を入れて、
全-貴「「「！？」」」
ザシュッ
刀を引いた。
僕の左肩から、血が噴き出る。
知ってる？肩って、けっこう出血量多いんだよ。
でも、その血のおかげで…
貴「……見えた…！」
周りのワイヤーにかかった僕の血が、キラキラと赤く反射する。
その瞬間、全てのワイヤーを切り落とし、走り出す。
ベルさんは、突然のことに驚いて、反応が遅れている。
ベ「っ！やべっ！！」 シュッ
それでもナイフを投げてこれるのが、やはり流石といったところだろう。
でも…
僕は体を捻って、それを全て避ける。
そして、振り向きざまに、右の刀をベルさんの首にピタッとつけ、
貴「…チェックメイト。」
ニヤリと笑って呟いた。
ベ「………はぁ〜、…俺の負け、だな。」
ため息をつきながら、ベルさんは両手を挙げる。
ス「そこまでだぁ！！二人とも武器をしまえぇ！！」
武器をしまうと、観覧席からスクアーロさんたちが降りてくる。
マ「すごいじゃないか。ベルを負かすなんて。」
レ「ふん、だからAは強いｔ…ス「よくやったぁ！合格だぞぉ！！」遮るな！！」
ル「ベルちゃんに向かって走っていくところなんて、すごい格好良かったわよ！」
貴「ありがとーです。」
なんとか合格できたことに、思わず笑顔になる。
……………だが、忘れてはいけない。
僕は肩を切っている。
当然、出血量も半端ではない。
ベ「あれ？A、なんかフラフラしてねぇ？」
そう。
貴「やべぇ…貧血です………」
フラッ
バランスを崩す。
そしてそのまま後ろに倒れ……
トンッ
………ない？
誰かが後ろで抱きとめてくれているようだ。
誰だろ…
そっと顔をあげた先にいたのは、
………XANXUSさんだった。
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藤雪(プロフ) - れれ汰さん» おおおありがとう！！(〃▽〃)うれしいよ！ｏ(･д´･+)ゞ頑張ﾘﾏｯｽ♪ (2015年5月31日 22時) (
レス) id: ff0f806994 (このIDを非表示/違反報告)
れれ汰(プロフ) - 藤雪さん» よかった\(//∇//)\ゆきちゃんの小説すんごい好きになった((うん！更新がんばって！！*\(^o^)/* (2015年5月31日 21時) (レス) id: 361abd9795 (このIDを非表示/違反報告)
藤雪(プロフ) - れれ汰さん» うわぁぁ！！れれちゃん！？もちろんすぐ分かったよ！！(≧▽≦)来てくれてありがとう！｡･ﾟ･(*ﾉД｀*)･ﾟ･。更新がんばる！！(笑) (2015年5月31日 21時) (レス) id: ff0f806994 (このIDを非表示/違反報告)
れれ汰(プロフ) - ゆきちゃんかな？僕のことわかるかな？？(*^^*) (2015年5月31日 0時) (レス) id: 361abd9795 (このIDを非表示/違反報告)
藤雪(プロフ) - キラキラさん» コメントありがとうございますっ！わぁぁ…！こんなコメントを頂けるなんて、すごく嬉しいです！めっちゃ頑張りますっ♪ (2014年12月1日 16時) (レス) id: caf6b6d68c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤雪
| 作成日時：2014年10月28日 17時
