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第5輪 ページ6

ドアを突破したのはいいものの、外でも黒いスーツがうじゃうじゃいる。





あれだ、あの鬼ごっこの番組みたいなやつ。←






どうしようか、と考えている時に、黒いスーツの人が私に銃を向けた。








「しゃがめっ!!!!」





すると、どこかから声が聞こえた。






瞬時に頭を下げた。





頭を下げてからすぐに白い光が放たれた。





眩しいぞ。





目を開けると黒いスーツがたくさん倒れていた。






わお。驚いた。だって、黒の物体が道路の真ん中でたくさん倒れてるんだもん。







声のした方を見ると、そこには見覚えのある人がいた。






『国木田さん。また会いましたね。』






そう、昨日会ったばかりの国木田さんだった。






なんでここにいるんだ?






「ああ。これはまあいっか。ちょっと付いて来てくれ」





黒いのは放置なんですね!?警察さんに全て任せるんですね!?





てか、どこに連れて行かれんの!?警察署!?事情聴取!?私は何もしてません!!





いやいや国木田さんについて行くと、昨日行った喫茶店の上の階だった。






国木田さんの仕事場かな?





ソファに座っててくれと言われ、渋々座った。






お、柔らかいぞ、このソファー。





「あれ?Aちゃんじゃない?どうしたの?私と心中する気になったかい?」






あ、太宰さんだ。






太宰さんは私が座っていたソファーの隣に座った。






太宰さんもここで働いてるのか。






『こんにちは。太宰さん。心中はしませんよ。国木田さんが付いて来いと言っていたので付いて来ました。』






そうなんだね〜、って太宰さんは言った。






待っているとはこの事だろうか?





ガチャと扉が開いた。





そこから出てきたのは国木田さんと着物の男性。






「君が花井Aかね?」






急に呼び捨てにされたぞぉぉぉぉ。どういうことだぁぁぁぁぁぁ。






『え、そうですが…。私になにか?』





ん?これってまさか。






なんとなくわかってきたぞ。






「ここで働かないか?」






ここで、働く?






仕事内容も聞いてないのに?






「いや、言葉を選び間違えた。ここで働いてくれ」






な、ななな、なんと、スカウトでしたかぁぁぁぁぁぁ!!!






でも、なんで、私なんだ?





頭にはてながたくさん浮かんだ。

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作者名:ゆきれあ | 作成日時:2017年2月23日 22時

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