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16.手の温もり ページ16

しばらく歩くと突然彼女がジェハの方に振り向き、悪戯っぽく笑った。





『少し目を瞑ってくれませんか?』


ジ「目を?」





何故だと言わんばかりに、彼女の方を向いて首をかしげるジェハを見てセラは終始楽しそうに笑っている。

秘密です、と口元に指を当てて微笑む彼女を前にして折れるしかなかったジェハだった。





ジ「はい。これでいいのかい?」


『はい、ちゃんと瞑っててくださいね?』


ジ「大丈夫だよ。…で?次は何をすればいいのかな?」


『手を出してください。』






そう言われ、ジェハが手を差し出すとふわりと優しく温かい何かがジェハの両手を包んだ。

セラの手だ。

それだけでジェハの心臓をうるさくするのには十分だった。






『そのまま、ゆっくり私についてきてくださいね。』


ジ「どこへ行くつもりなんだい?」


『それは着いてからのお楽しみです!』






高鳴る鼓動と彼女の手の温もりを感じながら、導かれるままにジェハは歩いた。

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桜龍(プロフ) - 狐さん» ありがとうございます! (2018年6月4日 8時) (レス) id: be17f77b1c (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白かったです!更新頑張ってください!待っています! (2018年6月2日 14時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
桜龍(プロフ) - みーさん» はい!ありがとうございます! (2017年3月14日 19時) (レス) id: be17f77b1c (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続きまってるよ(^-^)/ (2017年3月14日 19時) (レス) id: 5b325b9c55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜龍 | 作成日時:2017年3月14日 1時

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