6話 ページ8
貴方目線
??:杉元、そっちのシサムは?
杉元:ｲﾃﾃ…あぁ、コイツは伊集院颯真
日露戦争で戦った戦友だよ
元軍人だけど、第七師団とは関係ないって
一応信じてもらえたのか、杉元の私の紹介内容に内心安堵する
A:よろしく、えーっと…
??:アシﾘパだ
A:アシﾘパだね
ｱｼﾘﾊﾟ:杉元の救出に手を貸してくれたらしいな
ありがとう
A:いや、第七師団の行動が怪しかったからな
血塗れの杉元見たら、助けずにはいられなかった
ｱｼﾘﾊﾟ:そうか
あともう1人来るが…逃げてないと良いな、あの脱糞王
A:……だっ、ぶん?
幼いながら随分と下品なことを言う子だな
いろんな意味で敬いそうになる
というよりも脱糞の王ってなんだよ、想像したくない王だな
??:やっと着いたぜ
A:!
林の中から声が聞こえ、振り返ると第七師団の肩章がついた軍服の男がいた
持っていた三十年式小銃を構える
??:わー!待てっ!待てって!!
杉元:颯真射つな!ソイツは仲間だ!
A:え、仲間?
ｱｼﾘﾊﾟ:脅して仲間にした、脱糞王の白石由竹だ
白石:脱獄王だって…ｸｩﾝ
A:脱糞じゃなくて脱獄か
脱獄王って言われるってことは、達者なんだろうな
白石:さて…この馬達どうするね?
杉元:え?
どうするねって…
今「達」って言わなかったかコイツ?
杉元:この馬は軍が使ってたものだし、売ったらアシがつくかもしれん
置いていくには惜しいし…ホラ、もうこんなに俺になついてる
白石:いやいや、連れていくには目立つ
今後どんな落とし穴があるかわからねぇ
ケチケチしないで２頭とも証拠隠滅に処分した方がいい
ｱｼﾘﾊﾟ:レタﾗにもご褒美をあげたい
白石:決まりだな
1頭目を処理しようと白石が疾風に拳銃を構えようとした
A:私の馬は私物だ
この子は処分しない
白石:んな事言ってる場合じゃねぇよ
A:それなら私の祖母がいる
その祖母の家に向かわせるように言うから良いだろう
そう言いながら馬を撫で、臀部を軽く叩いて走らせる
杉元:大丈夫か?
A:ある程度はしつけてある
口笛を吹けばすぐに来てくれるから大丈夫だ
…あぁ待て白石
白石:今度はなんだよ
A:この馬に恐怖を与えないためだ
すぐ終わる
軍の馬に近づき、目元を撫でてやる
A:このまま目を瞑ってるんだよ、そう…そのまま…
馬の目蓋を閉じさせ、そのまま離れると同時に白石に合図をする
発砲音が聞こえると同時に馬は崩れて倒れた
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見守るセミ - え待って尊い。1日で読んでしもた。あ、どうも名乗り遅れました、見守るセミです。腐も夢も大好物です。推しは、杉元ニシパ、尾形ニシパ、月島ニシパ、宇佐美ニシパでござんす。無理せず楽しんで作成して下さい、更新お待ちしております。ｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ (4月27日 19時) (
レス) @page13 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華蓮 | 作成日時：2024年1月24日 17時
