4話 ページ6
貴方目線
目の前で考えるのは不審すぎると思い、財布が渡された後一旦その場から離れ、物陰から杉元の脱出の機会を伺う
狙うとしたら鶴見中尉が外に出た後に再度落とし物をしたと言いたいが、流石に2度も使うと不審がられる…
脱出不可な気がしてくるが、どこかしら隙を見せるはずだ
____
待ち続けたらいつの間にか辺りは真っ暗になって、静寂な夜になっていた
寒さが更に強まり、持っている黒い外套を羽織り、フードを深く被る
全然隙を見せない…
なにも起きてないことの方が心配だ
そう思っていると突然建物の雰囲気が騒がしくなり、橇をひいた馬が慌ただしく現れる
その後ろには担架に乗せられた杉元の姿があった
A:杉元…!
すぐに疾風に乗り、路地裏を駆ける
橇と同じ速度を保ちながら様子を伺うと先程まで後ろで横になっていたはずの杉元が馬の手綱を握っていた
杉元:曲がれって言ってんだよ!
そこ曲がれって!
馬の操作ができずにそのまま突っ走っている杉元
あんな操作では馬も分からず動けない
路地裏から大通りへと移動し、杉元の横に行き馬と並走する
A:杉元!
杉元:!颯真!?聞きたいことが…!
A:それより手綱貸せ!
そんな操作じゃ馬が困惑する!
何処向かいたいんだ!
杉元:山の方!俺の知り合いが待ってる!
A:分かった!
橇をひく馬の手綱を手に取り、疾風を操作して山へと走る
杉元:鶴見中尉…!
A:!
後ろを振り返ると馬で追いかけてくる中尉の姿があった
すぐに疾風の速度をあげるも、杉元が乗る馬は橇をひいている為あげることができない
このままだと追いつかれる!
そう思った瞬間、突如鶴見中尉の馬が倒れ、中尉が投げ出されていた
転がる勢いを利用して起き上がり走ってくる鶴見中尉
よく見れば拳銃を持っている
狙いを定めてきたが、当たらないのか、それとも諦めたのかこれ以上追いかけてくることはなかった
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見守るセミ - え待って尊い。1日で読んでしもた。あ、どうも名乗り遅れました、見守るセミです。腐も夢も大好物です。推しは、杉元ニシパ、尾形ニシパ、月島ニシパ、宇佐美ニシパでござんす。無理せず楽しんで作成して下さい、更新お待ちしております。ｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ (4月27日 19時) (
レス) @page13 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華蓮 | 作成日時：2024年1月24日 17時
