２話 ページ4
貴方目線
鶴見中尉の言葉がひっかかり、悶々と考える
A:勧誘、ねぇ…
日露戦争は終わった
他の国と戦争する必要はないはずだ
なのに動員が欲しいとは、なぜ…?
…と言っても、私が戻ったら妻になる予定の人間が来ないと不審に思われる
まだ何処かに放浪してた方が、まだいい
A:相変わらず読めない人だ___
ドンッ
A:ウプッ!?
何かにぶつかり反動で後ろに倒れそうになる
ガッ
倒れそうになる直前で目の前から腕を掴まれ、倒れずに済む
??:大丈夫か?
ぶつかった人体幹良いなと思いながら姿勢を正す
ふと違和感に気づく
今の声…
すぐに顔を上げて目の前の人物の顔に驚きが隠せない
第一師団にいた不死身と謳われた杉元佐一だった
A:杉元!
杉元:…あれ?颯真?
A:そう、久しぶり
杉元:久しぶり
けどお前がここにいるなんて知らなかったよ
A:まぁ、一昨日に小樽に着いたからな
杉元:なんか用があった感じ?
A:まぁ…そんな感じ
杉元こそ、なんで北海道に
杉元:まぁ…ちょっとな…
向こうも言葉を濁していた
言いにくい事情があるのだろう
ここは深く聞かないでおくことにした
杉元:…なぁ
A:ん?
杉元:この数日で妙な入れ墨をいれたヤツ見かけなかったか?
A:…妙な入れ墨?
杉元:こう、絵みたいになってなくて、漢字が入ってるんだ
A:漢字が入ってる入れ墨…?
絵の入ったものなら見かけるが…
文字のものは初めて聞く
A:知らないな、今朝にここに着いたものだから見かけてはないな
杉元:…そうか、ならいいんだけど
A:それ関連でなんか探してるのか?
杉元:そんなところだ
A:まぁ見つかると良いな
杉元:…あぁ、そうだな
A:時間が惜しいよな、ぶつかって悪かった
もし小樽にいるなら、明日の朝までなら私もいる
なんか良い情報があったら伝えるよ
杉元:いいのか?
A:あぁ、暇してるし
杉元:あと分かっても他のやつに言わないでほしい
特に軍とかには言わないで
知られちゃまずいのか?
言う通りにはするけど
A:わかった、気を付けるよ
杉元:ありがと、なら頼むよ
そのまま別れ、今日泊まる宿へと足を運ぶ
この後すぐ、会うことを私はまだ知らない
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見守るセミ - え待って尊い。1日で読んでしもた。あ、どうも名乗り遅れました、見守るセミです。腐も夢も大好物です。推しは、杉元ニシパ、尾形ニシパ、月島ニシパ、宇佐美ニシパでござんす。無理せず楽しんで作成して下さい、更新お待ちしております。ｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ (4月27日 19時) (
レス) @page13 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華蓮 | 作成日時：2024年1月24日 17時
