10話 ページ12
貴方目線
杉元:颯真起きろって
ｱｼﾘﾊﾟ:おい颯真起きろ
早く支度するんだ
A:…ん…んん……?
朝早くから揺さぶられて目が覚める
目の前に2人の顔がある、起こされたことが分かる
ｱｼﾘﾊﾟ:ゆっくりしてると獲物が取れなくなる
A:…ん…わかった
眠い目を擦り、寝る時に解いた髪を結い、帽子の中にしまう
頭上においてあった荷物と銃を手に、松の葉の天幕から出る
A:…そういや白石は?
ｱｼﾘﾊﾟ:脱糞王は街に行って情報を集めてる
A:なるほどね
杉元:俺は暫くは街に近づけんからな
A:確かにそうだな
ｱｼﾘﾊﾟ:だから脱糞王が帰ってくるまで狩りをするぞ
A:なるほど、わかった
ｱｼﾘﾊﾟ:…あ、杉元!あれを取りたい
突然アシﾘパは空の方へ指さした
指の先には木の枝にできた少し大きい氷柱があった
A:氷柱?
杉元:どうするんだ?
ｱｼﾘﾊﾟ:食べる
楓の枝が折れたところから樹液が染み出して氷柱になったんだ
A:へぇそうなんだ
アシﾘパは杉元に抱っこされながら氷柱を人数分折って私に渡した
貰った氷柱を口に含んでみる
口内の温度で溶けた氷柱の液体からほんのり甘みを感じた
A:おいし…!
杉元:ほんとだ、ほんのりと甘みがある
天然の氷菓子か
ｱｼﾘﾊﾟ:先っぽが一番甘いんだ
やはり森の事は知らないことだらけだ
非常に興味深いことばかりだ
ｱｼﾘﾊﾟ:見ろ２人とも、エゾシカの足跡だ
まだ新しい、近くにいるかもしれない
杉元:よし! じゃあ追うか
…エゾシカって美味いの?
ｱｼﾘﾊﾟ:脳みそに塩かけて食うと美味いぞ
A:え"
脳みそに、塩を…?
いや、もしかしたら焼いた状態かもしれん
A:焼いて食べるんだよな?
ｱｼﾘﾊﾟ:生で食う
A:………ﾏｼﾞｶ
その答えに気が遠くなりながら、2人の後ろをついていく
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見守るセミ - え待って尊い。1日で読んでしもた。あ、どうも名乗り遅れました、見守るセミです。腐も夢も大好物です。推しは、杉元ニシパ、尾形ニシパ、月島ニシパ、宇佐美ニシパでござんす。無理せず楽しんで作成して下さい、更新お待ちしております。ｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ (4月27日 19時) (
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作者名：華蓮 | 作成日時：2024年1月24日 17時
