一〇一 ページ4
貴方目線
師範から新たな指導をしてもらい数週間が経つ
たまに入ってくる任務をこなしつつ、最奥の山で鍛練を続ける
鍛練のお陰か、連続で技を使ってもへばったりしたりしなくなった
筋肉の使い方も変わり、疲労を軽減させられるようになった
更に波長も鋭く感じとれるようになった
A:キツいのは変わらないけど、強くなるならいいか
そう言いながら腕を力むと、前より盛り上って固くなった
それを見た弟弟子達が羨望の眼差しで此方を見ていた
カァーカァー！
頭上に影が出来ると同時に、鴉の鳴き声が辺りに響く
上を向くと鎹鴉が翔んでいた
そのまま自分の目の前に降りてきた
A:炭治郎の鎹鴉か…?手紙か?
松衛門:古波蔵A!竈門炭治郎カラ手紙ダ!!
読メ!読メ!
そう言いながら炭治郎の鎹鴉は手紙を投げ飛ばしてきた
投げられた手紙を手に取る
A:あぁ、ありがとう
確かに受け取った
お礼を言って、力強く書かれている手紙を読む
Aへ
置き手紙を読んだよ、暫く会えないな…
でも仕方ない、Aは自分の事を知るために戻ったんだよな
もし何かあっても塞ぎ込まず、俺や禰豆子に頼ってほしい
俺達は仲間だ
俺や禰豆子、伊之助や善逸も、どんなことがあってもAの気持ちを受け止めるから
帰ってくるの待ってるよ
A:…前に私が言ったこと、そのまま返してきたな
炭治郎から手紙が来て安堵する
蝶屋敷を出る前に炭治郎達の部屋に訪れた
全身に包帯を巻いて死んだように眠る炭治郎が目に入った時、恐怖を感じた
このまま静かに息を引き取ったらと、私らしくない考え方をしてしまった
最近どうも炭治郎の事ばかり気にしてしまう
一瞬でも緩むと無意識にアイツの姿が出てくる
師範にも気が緩んでいる、他事を考えるなと言われた
A:…座禅しよ
こんなことを考える余裕を見せてしまうということは、まだまだ私は未熟なんだ
他事を考えないようにしないと…
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ひよこ(プロフ) - ゆきなさん» いえいえ！まだまだ未熟者です！でも読んでいただきありがとうございます！本当に嬉しいです！ (2020年4月6日 19時) (
レス) id: a7c452ed95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな - えっとー神ですよね？ (2020年4月5日 22時) (レス) id: e657495ec3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華蓮 | 作成日時：2020年3月23日 1時
