奇行種 ページ41
貴方目線
壁の中についた瞬間、作戦会議が始まった
師団長:何を考えているエルヴィン!!
住民を避難せず街に留めるだと!?
夜明け時にはもうあの巨人はここに到達するのだぞ!!
ハンジ:あの巨人は奇行種です
師団長:それがなんだと言うんだ!?
A:奇行種はより多く人間が密集しているところに吸い寄せられます
ハンジ:それも小さな村ぐらいじゃ目もくれず、この城壁都市に反応するほどの極端な子です
A:もしシーナ内に避難させれば、それにつられて巨人は進路方向をそちらに変え、ウォール・シーナに突き進んでしまいます
そうなれば王都ミットラスに到達し、人類は破壊的被害を被ることになります
沈黙となる
師団長:…何だと?
エルヴィン:つまり…あの巨人はオルブド区外壁で仕留めるしかありません
そのためには囮となる大勢の住民が必要なのです
ただし、民の命を守ることこそが我々兵士の存在意義であることに変わりはありません
目標を仕留め損なったとしても住民に一人として死傷者を出さぬよう尽くしましょう
オルブド区と周辺の住民には緊急避難訓練と称し、状況によってオルブド区内外へ移動しやすい態勢に整えます
師団長:やるしかないようだな
エルヴィン:目標はかつてないほどの巨体ですが、それ故にノロマで的がでかい
壁上固定砲の砲撃は大変有効なはずですが…
もしそれでも倒せない場合は…
私とエレンを見る父さん
唯一の戦力と言えば私達だ
エルヴィン:調査兵団最大の兵力を駆使するしかありません
私たちにかかっている
エルヴィン:もしもの時の作戦を伝える
集まってくれ
全:はい!
テントに移動し、地図を広げた
エルヴィン:あの巨人を我々が倒す場合だ
つまりあの巨人を倒すには…うなじを内側から出すことだ
リヴァイ:つまり口の中に火薬をぶちこんであわよくばうなじごと吹っ飛ばそうってことか?
エルヴィン:そうだ
リヴァイ:確かにあの高熱なら起爆装置がなくても勝手に燃えて爆発するだろう
…巨人が都合よく口をアホみてぇに開けといてくれればな
エルヴィン:そうだ…うなじの表面で爆発しても効果は望めない
必ず内側から爆発させなければならない
目標はその自重故か顔を大地に削りながら進んでいる
つまり開く口すらないかもしれない
それが今回の賭けだ
多くの火薬がいる
準備し、戦闘態勢を整えるように
全:了解!
もしもの時だ…
絶対に成功させる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
es0910218(プロフ) - 華蓮さんの作品大好きです!続きが楽しみです＼(^ω^)／では、読んで来ますね(*^▽^*) (2018年8月28日 19時) (
レス) id: 3318dd0e89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：華蓮 | 作成日時：2018年8月3日 22時
