雪の舞う病院３

おんなじ？ ページ49

阿部side



康二は検査。



翔太は寝てる。



よって俺はひとり、めっちゃ暇。




ちょっと前まで勉強してて頭疲れたから



ゲームしてたんだけど、



それもやり飽きちゃったし、




で、マジでやることない。




だから、病棟をふらふら、




佐久間にでも話し相手になってもらおっかなって思って、



しばらく喋ってたんだけど、



忙しくなっちゃったみたいで、




佐「ごめん阿部ちゃん、プレールームでも行ってて、

目黒か誰かいるかも、」



そう言ってステーション出てっちゃった。



、、、プレールームって、、



俺もうそんな年じゃないんだけど、




と思いながらもうやることないし、




めめと喋ろうかなと思ってプレールームに向かった。




でも、佐久間がいるかもと言っためめはいないし、



めめプレールームってどこ情報だよ、、笑




そう思って帰ろうかなと思ったんだけど、



俺の帰り道を塞ぐように、



むぎゅーっと小さいのに抱きつかれた。




阿「、、どうしたの？」




「あそぼ、」




阿「え？」




「お兄ちゃんひま、あそぼ。」




暇って、、、まあ否定はできないけどさ、



ド直球な言い方にちょっと笑えそうになりながらも、





阿「、う、うん。」




、、これ、断れないよね。笑




「こっちこっち、、、」



自己紹介もなしに、



そのまま手をとられて、



ぐいぐい引っ張られたところは、



プラレールの箱の前。




「プラレールする、」




、、だろうね。笑




おもちゃ箱を真っ逆さまにして、



ガチャンと出したと思ったら、



順に並べていく。




阿「これ、こっちでいいの？」



「ん〜〜、、だめ、こっち」




阿「はい、すんません笑」




意外と文句が多い。



チビちゃん同士だったらケンカになってるだろうけど、



俺大人だから、笑



我慢してあげて、



言われたとおりに並べていく。




2人で並べて並べて、繋げて、



山も橋も分岐点も、



結構豪華な仕上がりになった。




阿「じゃあ、走るのこれでいい？」




「全部はしる。」




全車両を走らせたいらしい。



次々にスイッチをオンにして、




線路に置くと、




ガチャガチャガチャガチャと走って、



めっちゃうるさい。笑




でも本人は満足らしくて、



俺の膝の上に乗り込んで、



満足そう。

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