雪の舞う病院３

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深澤side



深「阿部ちゃん？お口管通すよ？

ちょっと苦しいけどバタバタやめてね、」




聞こえてるか分からない阿部ちゃんに軽く説明して、




深「、、喉頭鏡もらいます、、

ごめんね、ちょっと冷たいの入るよ〜、、」




準備してくれた喉頭鏡を受け取って、



舌を押さえながら気道を確認する。



深「チューブもらいます。」



そしてその気道にチューブを進めていく。




反射でもぞもぞっと動くのを見ると心が痛い。




深「、、ごめんね〜、、、入った、」




薬も入れたし、




管も入ったからアラームは消えるはずなんだけど、




大量の管が痛々しい。




でもその管が命を繋いでくれてるはずだから。




阿部ちゃんが早く戻ってきてくれれば、、





もう一度お布団を首元まで上げて病室を出た。





そしてそっからは眠る気にもなれず、




ソファーにぐたっとしてたら、



窓の向こうが少しだけ赤くなってきた。




太陽が顔を出すまでもう少し。




顔だけ見に行こっかな。





さっきとは違って、



ゆっくりと薄暗い廊下を歩いて、




カーテンをそっと開けて入ると、




シューシューと音を立てながらではあるけど、



しっかり眠れているのに少しだけ安心。




深「おはよう。お薬きれたらさ、ゲームも、お勉強もできるからね。」




トントンっと頭を撫でると、



ふわっと光が差し込んできた。




日が昇ったのだろうか。




その優しく差し込んだ光が



大丈夫だよって。



そう言ってる気がした。

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