原因 ページ37
ゆきside
零｢以前、突然契約が切れたことがあったじゃろ。｣
そういえば晃牙くんに押し倒された時に突然切れたことがあった。
零さんはそのことについて調べてくれていたのかもしれない。
『何か分かったことがあったの？』
零｢うむ、考えられる可能性が1つある。｣
1つってほぼそれ確定じゃん。
零｢契約は吸血鬼と人間の間で結ばれるものじゃろ？｣
『そうだけど、それがどうしたの？』
零｢それなんじゃよ。｣
『？』
さっぱりなんのことか分からなかった。
零｢契約は吸血鬼と人間の間で結ばれるもの。だから決して吸血鬼同士じゃ結ぶことが出来ないのじゃ。｣
『まぁ、そうだよね………それって！！』
零｢そうじゃ。原因として考えられるのはお主に吸血鬼の血がほんの少しじゃが混じっているということになるんじゃよ。｣
『そんな……私が吸血鬼…？』
零｢とはいえ、何年も契約が続いていたのを見るとかなりその血は薄いようじゃから気にせんでもよい。｣
『そう…』
零｢元々ゆきは吸血鬼のエサとして軟禁されておったから多分ゆきの母親も、祖母も、曾祖母も或いはそれよりも前から同じようにエサとなっていたのじゃろう。勿論、吸血鬼が身近に居るようになる。そしてゆきの先祖の誰かが吸血鬼との子を作ったのじゃろう。｣
『私がその子孫だってこと…？』
零｢うむ、その可能性が十分にある。さっきも言ったが、かなりその血は薄まってきておるから普通の人間とさして変わりはないと思うぞい。｣
『なら良かった。でも、また何年かしたら契約を結ばなくちゃいけないよね。もっと契約を長引かせる方法とかないの？』
零｢それも調べたのじゃ。｣
流石、やることが速い…
零｢もっと多くの血をゆきの体内に流し込むのじゃ。吸血鬼の血が混じっていると我輩の血がすぐに薄まっちゃうのじゃよ。｣
『じゃあ、一度に沢山の血を流し込めば薄まるのが多少遅くなるから契約が長引くってこと？』
零｢うむ。早速やってみないかえ？｣
『えっ、今！？』
ここ軽音部室(何回かやったことあるけど)だし、この時間から登校してる人は少ないけれどもし万が一があるし今やるのはやめておきたい…
『今じゃなくて今日の放課後家でやろうよ、ね？』
零｢今やりたいのじゃ。｣
『でも、放課後家でゆっくりやった方がいいと思うんだけどどうかな？』
零｢……確かに。じゃあ、家で"ゆっくりと"やろうぞ。｣
私には悪魔の囁きに聞こえた。
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菜梨沙(プロフ) - こちらこそありがうございました！ (2021年12月17日 22時) (
レス) id: 599078c8b4 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 確認しました！ありがとうございました！ (2021年12月17日 21時) (レス) id: 7d40fe1e08 (このIDを非表示/違反報告)
菜梨沙(プロフ) - 申請承諾させて頂きました。こちらこそよろしくお願い致します！ (2021年12月16日 7時) (レス) id: 599078c8b4 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - たった今申請させていただきました！不束ですけど、よろしくお願いいたします！ (2021年12月14日 23時) (レス) id: e5970c383e (このIDを非表示/違反報告)
リザ - こちらこそよろしくお願いいたします！ (2021年12月14日 22時) (レス) id: eca4b22de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2021年12月5日 17時
