お泊まり1 ページ19
ゆきside
『ソファは汚さないでね。』
流石にソファを汚されると掃除に手間がかかるし、面倒なので忠告しておいた。
零「そこまでがっついたりはせんよ。」
とは言うものの制服のブラウスに血が付くほどがっついていたことがあったので説得力皆無。
『とりあえず、早く飲んでくれる?夜ご飯の支度とかしたいから。』
家に帰ってからもやることが多いから大変。一人暮らしだから家事も全部一人でやっている。休みの日はバイト漬けだったりもした。
零「じゃあ飲むぞい。」
ガブッ
『んっ………ふぅっ…………は…ぁあ……』
がっつくなと言ったけれどもかなり飲む量が多い気がする。
最近は飲む量が増えてきていて、私が貧血になってしまいそうなくらい飲む。
『んんっ…ふ……うぅ…………んぁっ………』
ジュルッ
最後に音を立てて啜ったあとペロリと舐めた。
零「今日も美味しかったぞい。」
『ふふっ、毎回それだよね。ところで零さんは夜ご飯何かいる?』
零「一人でゆきが食べ終わるのを待っていても良いが寂しいからのう。少し貰おうかの。」
『わかった。作ってくるからちょっと待っててね。』
そう言ってキッチンへ向かった。
冷蔵庫を覗くとトマトが目に入った。
血を吸われたばかりだしトマトは丁度良かったのでトマトのパスタにすることにした。
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『零さーん!出来ましたよ!』
リビングに行くと疲れたのかソファに横になって寝ている零さんがいた。
起こそうか迷ったがそのまま寝させてあげることにした。
自分の部屋から毛布を持ってきてそっと掛けてあげた。
(間近で見るとやっぱり綺麗な人……)
長い睫毛に高い鼻、色白の肌に艶やかな黒髪。
ついうっとりと眺めてしまった。
床に座って少し眺めているとゆっくりと開いた瞼の下の赤い目と私の目があった。
零「ふぁふ…」
あくびを1つしてゆっくりと起き上がった。
『おはよう、夜ご飯できたよ。』
零「もうそんな時間かのう…この毛布はゆきがかけてくれたのかえ?」
『うん。』
零「ありがとう、ゆき。愛しておるよ。」
あまりにもさらっと笑顔で愛してると言われて顔が赤くなった。
『どういたしまして。私も、愛してるよ////(ニコッ』
照れながらも笑顔で返した。
『夜ご飯、食べましょう?』
零「そうじゃのう。」
2人で手を繋いでリビングを後にした。
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菜梨沙(プロフ) - こちらこそありがうございました! (2021年12月17日 22時) (レス) id: 599078c8b4 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 確認しました!ありがとうございました! (2021年12月17日 21時) (レス) id: 7d40fe1e08 (このIDを非表示/違反報告)
菜梨沙(プロフ) - 申請承諾させて頂きました。こちらこそよろしくお願い致します! (2021年12月16日 7時) (レス) id: 599078c8b4 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - たった今申請させていただきました!不束ですけど、よろしくお願いいたします! (2021年12月14日 23時) (レス) id: e5970c383e (このIDを非表示/違反報告)
リザ - こちらこそよろしくお願いいたします! (2021年12月14日 22時) (レス) id: eca4b22de3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこ | 作成日時:2021年12月5日 17時