【文スト】文豪さん、反応記録帳。十三冊目

＊犬嫌いの貴女が数十匹の犬に追いかけられていた ページ9

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ！！！来ないで！！！こっち来ないで！！！」


中島敦
「い、犬！？」
何に追いかけられているかと思えば、遊んでくれていると勘違いした犬が集団で貴女を追いかけ回している。
「ストーップ！！」
虎に変身して追い返そうと思ったら、今度は彼が玩具になった。


太宰治
「辞めてｯ！！！私になすり付けようとしないでｯ！！！！！！」
犬嫌いの二人が真昼間のヨコハマを駆け回る。
「ｯは！！A！！名案！！入水しよう！」
判断力が低下した貴女はそれだ！！と川に飛び込む。
今度は水遊びだ！と犬が大喜び。


国木田独歩
「…何だアレは」
取り敢えず怯える貴女を探偵社に避難させると、ここからこの犬たちを如何しようか頭を悩ませる。
「何処かで見たと思えば、お前迷い犬だな…！」
連絡をして、引取りの対応をして、と余計な仕事が増えた彼。


福沢諭吉
「…」
慌てふためく貴女と犬の間に割り込むと、じっと犬を見つめる。
そのオーラに圧倒された犬たちが、姿勢を低くして来た道を走り出す。
「(…そんなに怖いか…)」
複雑な心境の彼。


江戸川乱歩
「Aー！絶対こっちに来るなよー」
その言葉を聞いた貴女は人の非常事態を呑気に…ｯと、彼の方向に向かって走り出した。
「は、ちょ、一寸！！何でこっちに来るんだよ！！！」
貴女から奪い取った携帯に社長ー！！！！と叫ぶ彼。


綾辻行人
「(…面倒事には関わらないべきだな)」
日が暮れた頃、ボロボロの姿で帰ってきた貴女を迎えると、異様にニコニコしている貴女。
『見てたよね？？』
バレていたかと悪びれもない彼。

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