【文スト】文豪さん、反応記録帳。十三冊目

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※貴女がループに気付き始めている


「...何度も、辛い顔させて、御免なさい」


芥川龍之介
「謝る気力があるのなら、そう易々と死ぬな」
力尽きた貴女を前に小さく息を吐くと、コホッと軽く咳をしてから歩き出す。
「…僕よりも先に」
貴女を助けるため、孤独に戦い続ける彼。


中原中也
「そんな顔で謝んじゃねぇよ」
終わらないループに、彼の心は既にボロボロ。
それでも貴女の前では格好良い自分で居たいと、平然を装う彼。
「(手前にバレる前に、何とかしねぇとな...)」


森鴎外
「喋ると傷が痛むだろう」
血に濡れた貴女を労る様に、落ち着いた音色でそっと声を掛ける彼。
「大丈夫、私は最適解を導き出すのが得意でね」
君はよく知っているだろう？


坂口安吾
「待って下さい、貴女は」
気づいているんですか？と聞き返す前に、穏やかな顔で眠った貴女。
「...くそｯ」
苦々しく顔を歪めると、立ち止まってしまいそうな自分を奮い立たせて立ち向かう。


フョードル・ドストエフスキー
「約束しましょう、必ずぼくがこのループから貴女を救い出します」
声にならない声で有難う、と呟き目を閉じた貴女。
「...さて、眠り姫を起こしに行かなければ」
不敵に笑いながら歩き出すと、何処かへ姿を消す。


条野採菊
「謝る元気は有るんですね」
力無く笑った貴女の頭をそっと撫でる。
もう何度も傍で感じてきた貴女の”死”に、歯をぐっと食いしばる彼。
「(...一体如何すれば)」


末広鐵腸
「如何いう意味だ...？」
A、と読んでも返って来なくなった返事に口を噤む彼。
「...次こそは必ず助けると」
この刀に誓おう、と立ち上がる。

＊『独りぼっちにしないでよ...』と言っているところを何も知らない彼が聞いた→←＊貴女が如何しても死んでしまう世界に彼がループした

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