【文スト】文豪さん、反応記録帳。

＊双子の姉が優秀で、貴女が家族や先生に__待されていた ページ47

「悪いのは、私だから、」

中島敦
「Aさんが悪い筈ありません」
何時になく真剣な顔で云う。
「手を上げる方が百悪いですから」
手をぎゅっと握られ、ほろほろと涙が出てくる。
「何かあったら直ぐに僕に云って下さい」
それからずっと貴女を気にかける。

太宰治
「...本当に自分が悪いと思っているのかい？」
目を合わせることも無く、隣に腰掛ける。
「そんな事を思っていると、何時までも彼方の思う壷だよ」
頭に大きな手が置かれ、ポンポンと撫でられる。
貴女の腕についた痛々しい傷を見て、眉をひそめながら目を瞑る。

国木田独歩
「その担任の名前は何だ」
...聞いてどうするの？
「これでも、俺は元教師だ。同じ教育に携わる者として、乗り込まないと気が収まらん」
今直ぐにでも飛び出して行きそうな彼を押さえ、涙を流し始める。
「.....ｯ...お前が何故苦しまねばならん」

福沢諭吉
「それは断じて違う」
「”天は人の上に人を造らず”」
涙で嗚咽し始めた貴女の背中を摩りながら、静かに云う。
「AにはAにしか出来ない事が必ずある」
大丈夫だ、
その声が2人だけの社長室に響く。

芥川龍之介
「僕には分からん事もない」
かつて、太宰から厳しい愛の鞭を受けていた彼。
「太宰さんとは別物だが」
「そんな輩の事等、忘れろ」
目の前で大粒の涙を零す貴女。
「...忘れろとは、無理な話か」
彼自身、なんて声をかけるべきかなんて分からない。

中原中也
「逃げてもいいんだぞ」
「マフィアはお前を歓迎してんだ」
強く抱き締めながら云う。
「態々んなとこいる必要はねぇ」
ゆっくりと彼の背中に手を回すと、彼の小さな震えが伝わってくる。

森鴎外
「君はどうしたい？」
彼からしたらこの質問は、「__す」か否かの質問だったのだが、
離れたい...関わりたくない...それだけです
「...本当に何処までお人好しなんだい」
軽く息を吐いてから、目を閉じる。
「君みたいな人ばかりだったら、世の中平和なのにねぇ」

坂口安吾
「本気でそれ云っているんですか」
つい強い口調になり、ビクッと肩を震わせた貴女を見て「あぁ、やってしまった」と自分を責める。
「すみません、...」
優しく包むように貴女を抱きしめた後、ぽつりと言葉を吐く。
「貴女を傷付ける事が、許せないんです、」

＊彼が罵られていて庇った→←＊猫と子供と一緒に寝ていた

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