【文スト】文豪さん、反応記録帳。

＊彼が罵られていて庇った ページ48

「...これ以上何を云う事が有るの」

中島敦
「...A、さん」
完全に光を失った目で、小さな声を発する。
貴方は、私のヒーローなんだから。
「本当ですか、」
うん。
肩を震わせながら無く彼の背中を何時までも摩り続ける。

太宰治
「.....」
かつての友人の話を持ち出されて、何も返せなくなっていた彼。
いきなり黙らないでよ、何時も饒舌なのに。
「あぁ、...ごめんね」
「...少し肩を借りてもいいかい？」
珍しく、何も喋らなくなった彼に付き添う貴女。

国木田独歩
「俺の、俺の理想は」
手帳を見つめたまま震えた声で云う。
大丈夫、
国木田の理想は無意味じゃない。ちゃんと意味がある。
「本当か、」
当たり前でしょう？
そう云って手を握る。

福沢諭吉
「...感謝する」
普段より一層落ち着いた声で云う。
それから家に帰った二人は縁側で夕日を背に話す。
「...年甲斐も無い事は承知の上だ」
私の傍に居ると云ってくれ。
貴女が何処かに行ってしまわないか、彼が不安そうに云う。

芥川龍之介
「あの様な罵詈雑言も、僕には所詮戯言」
その場を外套を翻して去る。
今は近づくなとばかりの雰囲気に、彼に声を掛けようにも掛けれず。
__[無花果切りすぎたから食べてね A]
「ふん、余計なことを」
貴女が態々切ったんだろうと考えながら口に入れる。

中原中也
「女に守られてちゃ、俺も末期だな」
ははっと、乾いた声を漏らす。
「...お前は俺の味方だよな」
何当たり前な事を云ってるの...
「だよな...！」
彼が無理に笑っている事に気づき頬を手で包む。
「...なんでもお見通しかよ」

森鴎外
「私にあんな悪態をつくなんて、物好きだねぇ」
「...ねぇ？」
同意を求めてこっちを見てくるが、それが本心ではない事など貴方にはお見通し。
私に嘘を付かなくていいんですよ〜
そうおどけた風に云うと、
「何の話だい？」
笑って誤魔化される。

坂口安吾
「慣れてますからね」
確かに余り落ち込むイメージの無い彼。
慣れるものなの？
「えぇ」
私は何時までも慣れないなぁ、...
「僕が云わせませんから、安心してください」
守るつもりが、何時の間にか守られる側に。

【沢山の思ひ出】→←＊双子の姉が優秀で、貴女が家族や先生に__待されていた

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