【文スト】文豪さん、反応記録帳。

＊貴女が与謝野女医と同じ能力を持っていると知った ページ34

「私の異能力は...端的に言うと与謝野女医？」

中島敦
「へ、へぇ〜...」
顔はこっちを向いているが、目線が私の後ろにある。
？どうしたの？
首を傾げて純粋に問う貴女に、申し訳ない気持ちになる。
「いやぁ、その、...痛い、のか、な？、とか」
動揺して、書類持つ手がプルプルしてる。

太宰治
「そうなのかい！」
「じゃあ、これから幾ら入水してもｯ」
な訳ないでしょ。
探偵社を飛び出そうとした彼の首根っこを掴み、まるで仔猫かのように大人しくなる。
「...じょ〜だんだって」
「君のそんな異能力を無駄遣いする訳無いでしょ」
「そもそも、私は君の治療を受けれないからねぇ、」

国木田独歩
「そうか」
1番今まで、与謝野女医の被害(？)を受けたであろう彼が、大した反応はせず黙々と机仕事(デスクワーク)を続ける。
後日。
「国木田、昨日何かあったのか、ミスが31箇所あったぞ」
実はとても動揺してた。

福沢諭吉
「探偵社に、治療の異能力者が2人...」
「森医師に『狡い』と云われないだろうか」
眼鏡を外し、笑いながら云う。
私は、社長の治療も致しますよ？
「手に掛からないように、精進しなければ」
社員から噂を聞いてたんでしょうか。
バレてる。

芥川龍之介
「其れは、飛んだ素晴らしい異能力だな」
少し皮肉気味に云われて、疑問が残る。
どういうこと？
「其の様な異能、僕には必要無い」
あ、成程。
いつか芥川の治療もしてみたいな〜なんて。
「200年後位にさせてやる」

中原中也
「治療の異能力って珍しいんだっけか？」
「すげぇな...」
物珍しそうに、私の身体を見てくる。
外見じゃ分かんないよ？
「ははっ！んなの分かってるよ！」
中也だって、凄い異能力持ってるじゃない。
「そうか？」
ちょっと嬉しそう。

森鴎外
「へぇ、」
彼の目の奥がギラりと光る。
「...」
「っと、まぁ、思ったけど」
交換条件だ。
「君の異能力をポートマフィアの為に使ってはくれないか」
「報酬は、...」
その先の言葉はお任せします。

坂口安吾
「あぁ、あの探偵社の女医ですか」
すると途端に苦い顔をする。
「彼女の治療は、とんでも無いです」
いくら潜入員時代の、拷問に耐えれる力があったとしても四肢を切断される治療はなかなかに堪えたよう。
「真逆、貴女もじゃありませんよね」
トレードマークの額に、じわりと汗が滲んでます。

＊続き→彼を拘束して治療(解体)しようとした→←＊続き→眠っていた貴女が目を覚まし、横で寝ていた彼の手をさするとガバッと起きた

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