【文スト】文豪さん、反応記録帳。

＊彼が受けるはずだった銃弾を受けて、歩いて帰ろうとした ページ32

「ｯ...帰ろ、う」

中島敦
「ぁ、Aさん！！」
「何を云ってるんですか！？」
帰れる、っから、大、じょぶ
尚も帰ろうとする貴女を見て、強硬手段に出る。
「っ、すみません！！」
異能力を発動させ、強引に貴女を抱き締め路を急ぐ。

太宰治
「...っ、」
嘗て友人が銃弾により、命を落とした瞬間がフラッシュバックして息が荒くなる。
「Aっ、！！」
「頼む！！君に死んで欲しくないｯ！」
幸いにも近くに病院があり、そこに駆け込む。
貴女が手術を受けている間中考えているのは、無事であること、ただそれだけ。

国木田独歩
「ｯ！！この阿呆が！！」
「そんなので、帰れるわけが無いだろう！」
「直ぐに与謝野女医を呼ぶから、じっとしてろ！」
溢れ続ける血の出口を、脱いだベストで押さえ空いた左手で、急いで電話を掛ける。
「...っくそ」
焦って、電話帳すら開けない。

福沢諭吉
「待て」
「その状態では帰れないだろう」
...森先生の医者としての力を借りる日か来るとは。
此処は、港。故にポートマフィアの近く。
通常なら、敵組織の長に助けを求めるなんて社長のプライドが許さない。
ただ今回は別。貴女の命が最優先。

芥川龍之介
「、急いで車に乗る」
貴女の肩を抱えて、車に乗せる。
「早く車を出せ、何をしている」
傷口を押さえながら、運転手に詰めかける。
普段、絶対に見ることない彼の動揺している姿。
「...、大丈夫だ、ゆっくり息を吸え」

中原中也
「っ、おい！！」
咄嗟に異能力で貴女の身体を浮かし、負担が掛からないようにする。
「んなので、帰ろうとすんじゃねぇ！！」
貴女を浮かせたまま、首領の元を急ぐ。
「...くｯそ！！」
何時もなら近い道が今日はやけに遠く感じる。

森鴎外
「おやおや、」
「っ、取り敢えず場所を変えよう」
敵の目が届かない裏路地に、貴女を寝かせて診る。
「出血が多い...止血を」
異能力でエリス嬢を出し、止血をしてもらっている間に、マフィアに連絡をし治療の設備を整えておいてもらう。
「...行こうか」

坂口安吾
「Aさん！貴女は馬鹿ですか！？」
よろよろと立ち上がって、歩きだそうとする貴女を見て必死に止める。
「途中で、倒れたらどうするんです」
「僕の仕事を、増や、...」
「...じゃなくて、」
彼の仕事が増えるとかの問題じゃない、貴女に無理をして欲しくないだけ。

＊続き→眠っていた貴女が目を覚まし、横で寝ていた彼の手をさするとガバッと起きた→←＊感情が消えて、「怪我をしても痛くない、どうして痛いの？」と云った

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