【文スト】文豪さん、反応記録帳。

＊感情が消えて、敵に捕まった ページ26

「...助けて」


(捕まる時か、助けに来た時かはランダムです)

中島敦
「Aさんｯ！！！！」
敵に抑えられて動けない彼が、連れ去られていく貴女を見て、声を枯らしながら叫ぶ。
「絶対っ！！絶対助けにいきますから！！」
敵をやっとの事で振り払い、必死に追いかける。
自分が怪我をしようと、構わない。
貴女さえ無事なら。

太宰治
「...元気にしてたかい？」
貴女が閉じ込められている部屋の真正面の扉から、堂々と現れる。
「ごめんね、遅くなって」
「二度と私の傍を離れないでくれ給え」
優しい言葉とは裏腹に、強く抱き締められる。
よく見ると、彼に戦った形跡が。

国木田独歩
「...くそｯ」
毒が周り、立ち上がることが出来ずに床にへたり込む。
「A、A、...」
伸ばし続ける彼の手は空を切るばかり。
「まだ、俺の、理、想が」
手帳には『貴女を幸せにする』の文字が。
彼にとって理想は、絶対事項。

福沢諭吉
「鍛錬し直す必要があるか、...」
そう云って刀を眺めてから、鎖を切る。
「怪我は無いか」
「すまない、私が目を離しばかりに」
国木田に車を頼んでいる。
それで探偵社に帰るとしよう。
車までは、社長の背中に乗ります。

芥川龍之介
「ごほっ、ぁっ、」
必ず助けると、言わんばかりの鋭い眼光で見られる。
「はぁ、」
やっとの思いで異能力を発動させた彼は、一瞬で敵を喰らう。
「.....」
「...、次は気をつけろ」
危なかった、彼が今1番思ってる事です。

中原中也
「...A！！」
「大丈夫だったか！」
遠くから、貴方の姿を見た彼は重力操作で自分の身体を浮かせ、急いで来る。
「...取り敢えず此処を出るぞ」
その間ずっと、貴女から目を離していた自分を責め続ける。

森鴎外
「この私に勝てるとでも思ったのかねぇ」
にこやかな笑顔で部屋に入ってきた彼は、次の瞬間、
「とんだお調子者だ」
裏社会の人間の顔になる。
革靴の音が床に響き、部屋全体に反響する。
「兎に角、間に合って良かった」
と云いながら、結構焦ってた。

坂口安吾
「Aさん！？！」
連れ去られた後に気づき、直ぐに応援を呼ぶ。
「...必ず、無事に連れ戻す」
何時も以上に険悪なムードに、応援隊のメンバーも思わず生唾を飲む。
「行きましょう」
政府の人間を敵に回したが最後。

＊感情が消えたけど、悲しそうに泣いた→←＊感情が消えて、「感情はいるの？」と言った

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す