【文スト】文豪さん、反応記録帳。

＊乱歩さんが、感情回復の異能力者の近くにいると知った ページ23

「...そう、」

中島敦
「そう、らしいです」
貴女が混乱しないように、2人っきりの時に伝える。
「Aさんは、どうしたいですか？」
彼としては、一刻も早く戻ってきて欲しい。
でも、貴女に無理はして欲しくない。
「僕は、Aさんが思うように手助けしたいです、」
その二つがずっと心の中で戦っています。

太宰治
「私が何も出来ないのが、ちょっと悔しいねぇ」
貴女が元に戻ることは嬉しいが、そこに自分が関われないことに複雑な思いになる。
「...取り敢えず良かったね」
でも、また、以前の貴女が見られる。
その事実だけで十分なんです。

国木田独歩
「だ、そうだが、...」
感情の無い貴女に聞いても意味は無いと分かっていながら、自分勝手に進めるのはなんだか気が引けて、貴女に確認をとる。
「明後日の、朝その異能者と会う予定だ」
「俺も付き添う」
1人にするのは、なんだか不安。
もう、お母さんです。

福沢諭吉
「珍しい異能の持ち主だな」
「乱歩が既に相手に話をつけている」
久しぶりに貴女の元の姿が見れると思うと、嬉しくてぼーっとしていることが増える。
「長かったような気もするが、短かったような気もするな」
苦労もあったがそれさえ、気にならなくなる程貴女が待ちどうしい。

芥川龍之介
「ふん、...探偵者のあの探偵か」
「敵組織に助けを乞うなど言語道断」
一時は、話を持ちかけながら否定するものの、
やっぱり貴女に元に戻って欲しいという思いには勝てず、
「...気に食わんが、」
貴女の為に、頭を下げる。

中原中也
「なんでよりによって、探偵野郎なんだよ...！」
でもやっぱり折角の機会は逃したくない。
「...くそっ」
「一緒に探偵社に行くぞ」
俺がイラッとしようと、お前が戻るならなんでもいい。
背中越しに静かに呟きます。

森鴎外
「福沢殿の青年とはね...」
でも使えるものはなんでも使う。
プライドなんてものはありません。
貴女に関してはですが。
「明日行くかい？」
「私は何時でもいいよ」
何時でもいいと言いながら、実は早く戻ってきて欲しい。

坂口安吾
「行きましょう」
話を聞いた途端、貴女の手を引き車に乗る。
「本当か嘘か知りませんが、とにかく動かなければ解決はしません」
早く、早く、という意思が眉間のシワに現れています。
「...帰りは久しぶりに公園にでも行きますか」
...貴女の笑顔が見たい。

＊感情が消えたけど、頑張って笑おうした→←＊感情が消えたけど、子供を見て微かに笑った

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す