【文スト】文豪さん、反応記録帳。

＊感情が消えて、窓を見つめて消えた ページ19

「.....」

中島敦
「...Aさん！！」
後を追いかけるように、異能力を発動して窓から飛び出す。
「ｯ！！！」
自分が目を離した隙に...っ、と自分を責めます。
貴女が無事だとわかると、目に涙を浮かべながら、
「...本当にもう離れないでください...！！」

太宰治
「...何をしようとしているんだい」
未然防止。
貴女が窓の縁に手を掛けた途端、腕を掴みます。
昔、入水を必死に止められていた頃を思い出して、思わず目頭が熱くなる。
「逆の立場になるとはね...」
こんなに悲しいことはありません。

国木田独歩
「Aっ！！！」
急いで、掴もうとするもののその手は空を切る。
身体を窓から乗り出し、殆ど国木田も窓から落ちかけている状況になる。
「この大馬鹿者！！！！」
怒鳴りながら、懸命に貴女を引き上げる。
もう飛び降りちゃ駄目ですよ。

福沢諭吉
「...っ！！」
流石は銀狼。
持ち前の瞬発力で身体が外に出る前に、中に連れ戻します。
「...何があった、」
「ゆっくりでいいから、話してみろ」
責めることはしません。自分には話を聞くことしか出来ないと思っているから。

芥川龍之介
「.....」
無言で、異能力を出す。
彼の外套が貴女を包み、あっという間に戻されます。
「ここは、28階だ」
死ぬぞ。
せめて、2階位にしておけ。
そう云いながら、心臓の鼓動は鳴り止まず。

中原中也
「っおい！！」
高層階から落ちた貴女を救うため、自ら窓から飛び降り、重力操作で2人にかかる重力を減らす。
ゆっくり地面に着いた2人は、お互い喋ることも無く無言が続く。
「...なぁ、...」
「自分が何したか、分かってんのか」
次飛んだら、許さねぇからな。
死んで欲しくないから本気で怒る。

森鴎外
「おや、っ」
直ぐに1階のエントランスにいる見張り係に連絡をして、クッションの様な物を用意させる。
首領も急いで1回に降りる。
「...本当に、お騒がせ娘にも程があるねぇ」
もうしちゃダメだよ。
外套を羽織らせた後、一緒に部屋に戻る。

坂口安吾
「は、」
ギリギリで手を掴み、落ちるのは免れる。
「...っ、！僕は皆より非力なんですよ、っ！！」
駆けつけた力の強い後輩が貴女を引き上げる。
「はぁ、はぁ...」
「本当に貴女って人は...！」
怒鳴りそうになったのを堪えて、
「無事で良かったです...」
そう、優しい言葉をかける。

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