【文スト】文豪さん、反応記録帳。

＊笑顔が分からないけど、部屋で引っ張って作っていた ページ17

「...こう、かな」

中島敦
「...」
今まで笑顔という物が、完璧に消えていたAからは想像のできない行動に、思わず涙が出る。
な、なんで泣いてるの
「...すび、まぜん」
とにかく嬉しくて仕方がないんです。

太宰治
「なかなか、可愛いね」
そう云って、近づいて頬っぺを手で包む。
「でも、あんまり引っ張ったら痛いだろう？」
いつもの穏やかな笑顔だけど、内心心臓の鼓動が鳴り止まない。
後日。
「国木田くん！！聞いてくれ給えよ！！！」

国木田独歩
「間違ってはいない」
平然を装いながら、買ってきた物をどさりと置く。
「忘れ物を取ってくる」
がちゃ
「.....はぁぁぁぁぁ...」
1人で座り込みながら安心する。

福沢諭吉
「あぁ、ただ笑顔は作るものでは無い」
「自然と出るものだ」
可愛い笑顔は否定しない。
「焦らなくていい」
「いつか普通に笑える日が来るだろう」
とかいいながら、ちょっと喜んでる。

芥川龍之介
「まぁまぁだ」
笑顔を作るようになったことは、認めるものの、以前の貴女の笑顔を鮮明に覚えているから、まだ褒めはしない。
「...明日はK35だ」
そして、仕事に誘う。
芥川なりにこれは絶好の機会(チャンス)だと思っている様。

中原中也
「...おう、進歩したな」
嬉しくて頬が緩みまくる。
「笑顔の方が可愛いぞ！！」
頭をなでなで。
中也からは見えないけど、その行為に自然な笑顔が出来ているAがいたりいなかったり。

森鴎外
「私が手伝ってあげようかね」
「リンタロウ、何をする気よ？」
2人でいきなり部屋に入るなり、謎な発言をする。
「それはまだエリスちゃんには早いかなぁ〜」
ニコッと笑う首領の顔は、妖しげにも見えるし、穏やかにも見える。

坂口安吾
「その調子ですよ」
回復の道が見えてきたAに思わず仕事の調子が良くなる。
「安吾さん、今日なんか調子良くないっすか」
「何時も通りですよ」
そういう安吾の前には、いつもの三倍の処理済みの書類の山が。

＊感情が消えたけど、怪我だらけの文豪を見て泣いた→←＊兄が「妹を泣かせたらわかってるよね」と言った

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