【文スト】文豪さん、反応記録帳。五冊目

＊別れようドッキリをした ページ42

「別れたいって云ったら怒る？」


中島敦
「え」
貴女の言葉の意味を理解して唖然とする。
「ぼ、僕何か気に障ることしましたか…」
涙が零れ落ちそうで前を向くことが出来ない彼。
「御免なさい、必ず改善しますから、」
頭を必死に下げる彼に心が痛くなってくる。

→「ｯ僕本気で焦ったんですからね！？！？」



太宰治
「怒る？怒らないさ」
顎に手を当てて態とらしく眉を顰める。
「『別れを切り出した自分が間違いだった』と、泣いて縋る君が目に見えるからね」
「…ははっ、冗談さ」
目の奥にある深い闇。

→「ｯ君が私に嘘だなんて、二百年早いよ！！」


国木田独歩
「……」
静かに土下座をし出す。
突拍子もない行動に慌てる貴女。
「お前がそう云うとは、余程の事なのだろう」
「どうか訳を教えてくれないか、」
居た堪れなくなった貴女が土下座するまで、あと数秒。

→「…ｯ貴様は相当仕事を増やされたいみたいだな」


福沢諭吉
「否、怒らない」
「唯、理由が知りたい」
真っ直ぐと貴女を見つめる。
「…応えられぬか」
自分はとんでもないことをやらかしてしまった、と冷や汗が出てくる。

→「………ついていい嘘と、そうでない嘘が有るだろう」


江戸川乱歩
「怒る」
「だって、君。理由なんて無いんでしょ」
ズバッと本当のことを言い当てられて、言い訳が思い浮かばなくなる。
「はっはっはっ！焦ってる、焦ってる」
そりゃ焦りもする。
だって、目の奥が笑ってない。


→「(一寸吃驚したの、バレてないよな)」

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