【文スト】文豪さん、反応記録帳。五冊目

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「別れたいって云ったら怒る？」



芥川龍之介
「否、怒らぬ」
「別れないからな」
鋭い視線がぶつかる。
近づくと細い指で不意に頬を撫でられる。
一向に引かない彼に、気圧されて素直にネタばらしをする。

→「……貴様、死にたいのか」


中原中也
「怒る？別に怒ったりしねぇよ」
帽子の向きを整えると、チラリと貴女に目線をやる。
「お前に別れを告げる度胸があるとは思えねぇからな」
ドッキリだと云うことはお見通しだった様。
ニヤニヤしている顔を隠そうともしない。

→「でもよ、一瞬心臓が止まったわ」


森鴎外
「私は何時でも最適解を求めているのだよ」
「怒る事が、最適解だと思えない」
そうだ、この場合は…と態とらしく悩み始める。
「君に『冗談です』と云わせるのが良いね」
不敵に笑う彼にドッキリ中ということも忘れてドキドキしちゃう。

→「次に同じことをしたら、判っているね」


坂口安吾
「…確かに僕は彼氏としては最低な仕事人間ですけど貴女を想う気持ちはきちんとありますよ、休日は少ないですしそもそも休憩時間に悠長に貴女にメッセージを送る時間さえ」
と、マシンガントークを繰り出す。
まぁまぁ落ち着いてと宥めると、
「……嘘、ですよね…？」

→「まぁ、判ってましたけど」


フョードル・ドストエフスキー
「怒られる事がお望みですか？」
「だとしたら、残念でしたね。貴女に別れを告げられようと、僕は涙の一滴も流しません」
それを聞いた貴女が逆に泣き出す始末。
「えっ、いや、これは違うんです」
別れ話の衝撃である事ないこと喋っちゃった彼。

→「…すみません…って、貴女もでしょう」

＊貴女が紹介した弟が、彼の追っている凶悪犯だった→←＊別れようドッキリをした

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