リクエスト×【文スト】文豪さん、反応記録帳。十四冊目

＊貴女が不老不死だと知った ページ39

中島敦
「当たり前ですけど、それって”死なない”って事ですよね…？」
頷いた貴女に、返事を迷って俯いてしまった彼。
僕がこんなんじゃダメだ、と顔を上げると貴女を黙って強く抱きしめる。


太宰治
「ええ…じゃあ私と心中できないってコト…！！！？？？」
ショックを受けるところに苦笑いの貴女の横で、地面に転がり駄々をこねる彼。
貴女がお手洗いに行って一人になると、ピタリと動きを止めて天井を見つめる。


国木田独歩
「(俺が先に死ぬのか)」
別におかしい事では無いのに、貴女が不老不死だと知って複雑な気持ちの彼。
俺の最期は看取ってくれよ、と云おうとした所で冗談が下手な事を思い出し、口を噤んだ。


福沢諭吉
「この世には色んな人がいる、今は受け止めきれないかもしれないが」
湯呑みからふらふらと立ち上る湯気をぼーっと見つめる貴女にそう声をかける。
「(貴殿が生きやすくなるには、如何したら良い)」


江戸川乱歩
「へぇー...で？」
棒付き飴を口から出す時に、彼の口からちゅっと小さな音が鳴る。
「正直、君が不老不死だろうと、生者必滅だろうと如何でも良いね」
＿そんなもので僕の気持ちが揺らぐとでも思った？


綾辻行人
「ほう、それは興味深いな」
例えば俺の異能力と、君の体質のどちらが勝つか。
そう云った彼の瞳にぞくっとしていると、冗談だとそっぽを向かれる。
「(君が罪を犯しても、俺が制裁を下す事は無い＿か)」

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